追い切りの動きなども踏まえたイチオシ馬、特注馬は金曜日に公開します!

関屋記念

小倉記念

アストラエンブレム

(セ7、美浦・小島茂厩舎)

ダイワメジャー
ブラックエンブレム
母父ウォーエンブレム
通算成績26戦6勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:484kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重472kg
POINT
父ダイワメジャーと比較して肉付きがシャープで素軽さを感じさせる。胴は詰まり気味でも2000m前後まで対応できる、距離にはある程度融通の利くタイプ。その中でもマイル戦はベストの印象で、体型的にもタメが利けば鋭い脚を繰り出すことが出来る。仕掛けどころがキモと言える新潟外回りコースで大きな武器になるはずだ。重馬場での好走歴もあるが、蹄自体は薄くベタっと見せる造りで、良馬場向き。7歳馬でも去勢されている影響か、馬体には張り・ツヤがあって実に若々しい立ち姿。良い状態でレースを迎えることができそうだ。

エントシャイデン

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ルシュクル
母父サクラバクシンオー
通算成績30戦5勝
連対時
平均馬体重
471kg (最高:488kg)
(最低:448kg)
前走時馬体重482kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える瞬発力タイプの体型で、溜めて切れる一瞬の末脚が武器。近2走はいずれも勝負どころまでじっくり我慢して、直線で鋭い脚を披露した。正方形に近いシルエットで、前後にまとまりを感じさせる。1200m戦で3勝を挙げた母の影響が馬体面にも表れており、フットワークも比較的回転が速く、距離はマイルが上限か。父に似て蹄が薄く、良馬場でこそ持ち前の瞬発力が活きてくるはず。芦毛で毛艶は目立たないものの、アップで見ると全身に血管が浮き上がっていることが分かる。筋肉の張りを感じさせる好仕上がりと言っていいだろう。

クリノガウディー

(牡4、栗東・藤沢則厩舎)

スクリーンヒーロー
クリノビリオネア
母父ディアブロ
通算成績14戦1勝
連対時
平均馬体重
488kg (最高:492kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重492kg
POINT
キ甲がグッと盛り上がるように発達し、すっかり骨格はでき上がった印象。以前よりも筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がっており、緩さが抜けてきた。父スクリーンヒーローも晩成タイプであったように、この馬もいよいよ本格化してきたと見ていいだろう。ガッシリとしたパワータイプの印象は変わらずとも、随所に軽さを感じさせるようになってきており、高速決着になりやすい新潟コースでも軽視はできない。体型的に1200mよりは1600mが合うタイプで、距離延長も好材料だ。前走時よりも引き締まった体つきで、皮膚の薄さを示すほどに馬体の張りも良好。休み明けを一度使って状態は上向いている。

グルーヴィット

(牡4、栗東・松永幹厩舎)

ロードカナロア
スペシャルグルーヴ
母父スペシャルウィーク
通算成績10戦3勝
重賞勝利 19年トヨタ賞中京記念(G3)
連対時
平均馬体重
492kg (最高:500kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重488kg
POINT
全体に肉付きの良さが目立つ、迫力ある好馬体。中でも注目したいのは横幅が広く、膨らむように発達したトモ。キングマンボ系の特徴が発現した実に力強い後躯で、大きな推進力を生み出せそうな造り。芝よりもパワーを要するダート戦や、直線に坂のある中京で好成績を残している点も納得。元より後肢が長めな馬で、以前はやや腰高な面が目立ったものの、今はキ甲が伸びて骨格のバランスが良くなった。過去の立ち写真と比較して筋肉量が明らかに増えており、4歳夏を迎えて本格化の兆しを見せている。皮膚を薄く感じさせるほど馬体の張りが良い。目の周りは黒ずんでいるものの、毛艶は良く、力を出せる状態にあるだろう。
今週のイチオシ

プリモシーン

(牝5、美浦・木村厩舎)

ディープインパクト
モシーン
母父Fastnet Rock
通算成績16戦4勝
重賞勝利 20年東京新聞杯(G3)
18年関屋記念(G3)
18年フェアリーステークス(G3)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:504kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重496kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプの馬体構造で、決め手比べに強い。やや腰が高めに映るが、これは後肢が長いため。父ディープインパクト同様に仙骨が傾斜している「斜尻」と真っ直ぐに伸びた「直飛」を持ち合わせており、鋭い脚を長く使える造りをしている。ストライドも大きく、末脚勝負になる新潟外回りコースはベストの舞台と言っていい。真冬でも皮膚を薄く、常に立ち姿を良く見せるタイプではあるものの、今回も薄っすらと銭型が浮き上がっているように状態は良さそう。

ミッキーブリランテ

(牡4、栗東・矢作厩舎)

ディープブリランテ
エピックラヴ
母父Dansili
通算成績15戦4勝
連対時
平均馬体重
462kg (最高:476kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重474kg
POINT
盛り上がるように発達した胸前、肩周りの筋肉と、膨らみのあるトモが目を引く好馬体。全体に肉付きが良くどっしりとしたフォルムで、筋肉量豊富な母父のDansiliが出ている印象。母父の血が主張していることを考慮すると、デインヒル系は高速決着に強い傾向があるため、スピード勝負になる新潟コースへの適性は高いと考えられる。背中が短めで飛節の折りも深く、瞬発力型のパーツを持ち合わせているため末脚比べは得意。筋肉の張りは申し分ない状態で、仕上がりも良好。前走では前崩れの展開を早めに動いて厳しい競馬を消化しているが、ダメージは無さそう。

メイケイダイハード

(牡5、栗東・中竹厩舎)

ハードスパン
メイケイソフィア
母父キングカメハメハ
通算成績28戦5勝
重賞勝利 20年トヨタ賞中京記念(G3)
連対時
平均馬体重
530kg (最高:538kg)
(最低:522kg)
前走時馬体重538kg
POINT
ハードスパン産駒には大型馬が多く、この馬も前走時で538キロと馬格に恵まれている。骨格のサイズ、肉付きは共に豊かで、本質的にはパワー比べに強いタイプ。中京記念は荒れ気味の馬場と前掛かりの展開がこの馬にとって良い方向へ働いたのだろう。関屋記念は良馬場であれば例年勝ち時計も速く、スピード勝負に対応するため一定レベルの素軽さが必要。後肢の下腿部には血管がハッキリと浮き上がり、大型馬でも腹周りはスッキリと見せて仕上がりは上々。馬場が悪化して消耗戦になるようであれば、再度の激走があっても驚けない。

アウトライアーズ

(牡6、美浦・小島茂厩舎)

ヴィクトワールピサ
ウィストラム
母父フレンチデピュティ
通算成績25戦4勝
連対時
平均馬体重
487kg (最高:504kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重496kg
POINT
3歳時以来の立ち写真。父ヴィクトワールピサ、その父ネオユニヴァースに共通する折りの深い曲飛が特徴的で、500キロ近い馬格がありながらも脚の回転は遅くないタイプ。故に広いコースよりも小回りのコーナーで加速しやすく、一気にマクるような競馬が理想的。小倉の2000m自体は合っているコースと言えるだろう。全体に重厚感があるので、変則の開幕週で高速馬場になった時にどこまで対応できるか。6歳馬で大きな上積みこそ感じないものの、毛艶や馬体の張りは良く、現状の力は出せる状態にありそうだ。

サトノルークス

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
リッスン
母父Sadler’s Wells
通算成績9戦3勝
連対時
平均馬体重
466kg (最高:472kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重480kg
POINT
全体にシャープな印象を与える立ち姿で、胴周りにも伸びがあり、菊花賞でも2着と好走したように長距離への適性を感じさせる。本来は2000mよりも長い距離でこその馬ではあるものの、G3のココでは能力的にも上位の存在。中距離戦であれば、多少時計が掛かった方がいいタイプ。瞬間的な切れよりも持続力を活かした競馬が得意なので、小回りの小倉では早めに仕掛けていくようなレースが理想的。菊花賞出走時と比較すると馬体の張り、筋肉の膨らみにはまだ良化の余地を感じさせる。当日のパドックでの気配・変わり身にも注意したい1頭。

サマーセント

(牝4、栗東・斉藤崇厩舎)

ハービンジャー
プリムローズレーン
母父サンデーサイレンス
通算成績12戦4勝
重賞勝利 20年マーメイドステークス(G3)
連対時
平均馬体重
447kg (最高:452kg)
(最低:440kg)
前走時馬体重452kg
POINT
まず目に留まるのが骨格に対してやや伸びのある胴周り。長く良い脚を繰り出してこそ持ち味が活きてくる体型で、先行する競馬はこの馬に合っている戦法といっていい。牝馬ながら肩周りの筋肉の発達が目立ち、全体に重厚感のある立ち姿。スピードが問われる小倉よりは直線に坂があってパワーを必要とする阪神が合っている印象も、過去には2000mでの好時計勝ちがあるように、よほど極端な高速馬場でなければ問題は無いと見ている。格上挑戦での重賞制覇後となるが、背中には銭型が浮いていていかにも調子が良さそう。好調期に入った勢いを感じる。

サラス

(牝5、栗東・西村厩舎)

オルフェーヴル
ララア
母父Tapit
通算成績14戦4勝
重賞勝利 19年マーメイドステークス(G3)
連対時
平均馬体重
513kg (最高:524kg)
(最低:504kg)
前走時馬体重534kg
POINT
胴が骨格のバランスに対して長く見える造りをしており、脚も長いため一完歩が大きい。長く良い脚を使える持続力タイプの構造で、小回りの小倉ではコーナーからマクっていくような競馬、もしくはある程度前目のポジションを取りたいところ。繋ぎが長く、クッションの利きそうな脚元。開幕週の綺麗な馬場はこの馬に合いそう。マーメイドSは稍重発表でも時計が掛かる馬場状態だったので、巻き返す余地は十分にあるはず。500キロを超える大型馬でも腹周りはスッキリと見せ、1週前にして態勢は整った印象。大敗後でも馬体の張りや毛艶に気になる点は無く、ダメージは感じられない。
今週のイチオシ

ランブリングアレー

(牝4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ブルーミングアレー
母父シンボリクリスエス
通算成績10戦4勝
連対時
平均馬体重
464kg (最高:472kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重466kg
POINT
父ディープインパクト譲りの斜尻直飛で後肢そのものが長く、良い脚を長く使う競馬が合っているタイプ。過去との比較はできないものの、背はもう少し伸びそうで、徐々に本格化してきている印象。今年に入って4戦3勝と充実しているが、一気の重賞制覇も十分にありそうな勢いと上昇度を感じる。牝馬らしい素軽さもあって、スピードが求められそうな開幕週の小倉もマッチしそう。安定した先行力を秘めている点も強み。毛艶は黒光りしていて実に見栄えがするし、後肢の下腿部にも血管が無数に浮き上がっている。初の古馬混合重賞でも侮れない1頭だ。

レイホーロマンス

(牝7、栗東・橋田厩舎)

ハービンジャー
スズカローラン
母父サンデーサイレンス
通算成績35戦3勝
連対時
平均馬体重
411kg (最高:420kg)
(最低:406kg)
前走時馬体重416kg
POINT
馬体重が示すように小柄な牝馬で、馬体はコンパクトにまとまっている。しかし後躯にはしっかりと筋肉が付いており、立ち姿から決して非力さは感じさせない。骨格に対して脚の長さが目立ち、ムダ肉も少ないため、牝馬にしては珍しい中長距離に適性を感じさせるタイプ。脚が長い分、小柄でも広いコースが合っているイメージがあるため、小回りの小倉では上手く中団くらいに付けて立ち回りたいところ。7歳牝馬ながら馬体からは大きな衰えも感じさせず、毛艶や筋肉の張りは前回の立ち写真よりも今回の方が良く見える。前走は20キロほど体重を減らしていたが、腹周りがこれだけふっくらとしていれば問題はないだろう。

ロードクエスト

(牡7、美浦・小島茂厩舎)

マツリダゴッホ
マツリダワルツ
母父チーフベアハート
通算成績36戦4勝
重賞勝利 18年毎日放送賞スワンS(G2)
16年京成杯オータムハンデ(G3)
15年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
451kg (最高:460kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重462kg
POINT
背中が短く、腹側が長く見える体型で、飛節も「くの字」に折れた曲飛。いずれも瞬発力に秀でたタイプの構造で、一瞬の切れ味では今回立ち写真のある馬の中でも上位の存在。近走も着順こそ良くないが、メンバー上位の上がりをマークしており、この馬なりには脚を使っている。ただ、体型的には2000mよりもマイル前後の方が合っている印象。7歳馬でガラッと変わったところは無いが、毛艶は悪くなく、肋骨が薄っすらと浮き上がっているように1週前の時点でスッキリと仕上がっている。

関屋記念

小倉記念

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