【マイルCS】世代を超えた豪華メンバーが集結!連対馬ゼロの"死のデータ"に該当する有力馬とは!…競馬JAPAN

※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

アドマイヤマーズ

(牡4、栗東・友道厩舎)

ダイワメジャー
ヴィアメディチ
母父Medicean
通算成績11戦6勝
重賞勝利 19年香港マイル(G1)
19年NHKマイルカップ(G1)
18年朝日フューチュリティ(G1)
18年デイリー杯2歳S(G2)
連対時
平均馬体重
470kg (最高:478kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重482kg
POINT
3歳時はダイワメジャー産駒の中でも素軽さが目立つタイプであったが、成長と共に筋肉量がみるみる増えて、かなりガッシリとした体型へと変化してきた。中距離でも実績を残しているが、現状はマイルがベストの距離と考えて良いだろう。特に後躯の充実度は目を見張るモノがあり、純粋な筋肉量と抜群の張りで、大きな推進力を生み出すことができる。以前は究極の時計勝負は向かないと感じていたが、この逞しい体つきなら高速馬場にも対応可能のはず。前走との直接比較はできなくても、腹周りは余分な肉が一切なく、毛艶も申し分なし。一叩きされた効果は歴然で、態勢万全。

インディチャンプ

(牡5、栗東・音無厩舎)

ステイゴールド
ウィルパワー
母父キングカメハメハ
通算成績16戦8勝
重賞勝利 20年読売マイラーズカップ(G2)
19年マイルチャンピオンS(G1)
19年安田記念(G1)
19年東京新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:476kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重480kg
POINT
骨格に対して非常に筋肉量が豊富で、特に横幅が広く、肉付きの良いトモが特徴的。父ステイゴールドよりも母父キングカメハメハが前面に主張した馬体で、後躯はキングマンボ系に多く見られる構造をしている。スプリンター級のスピードとパワーが武器で、短距離志向の強いマイラーといった印象。高速決着向きのタイプだけに、開幕週からレコードタイムが出ている今開催の阪神芝はマッチしそう。胴周りにもまとまりがあり、ピッチが利く走法で瞬発力勝負にも強い。外回りコースの決め手比べも問題なし。レース間隔が開いている分、全体にやや余裕を感じさせる体つきも、筋肉の張りは良好。

ヴァンドギャルド

(牡4、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
スキア
母父Motivator
通算成績13戦5勝
重賞勝利 20年富士ステークス(G2)
連対時
平均馬体重
470kg (最高:478kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重468kg
POINT
背中が短めで、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった構造をしている。仙骨の角度も傾斜した「斜尻」の構造で、パーツの造りは瞬発力型。末脚を活かした競馬でこそ持ち味が活きてくるため、外回りコースは合う。注目したいのは腹周り。丸みを帯びて膨らんでいるが、これは太目が残っているのではなく、母父モティヴェイター~サドラーズウェルズ系の特徴と言える大きな腹袋が遺伝したモノ。瞬発力タイプではあるものの、本質的には底力を要する時計のやや掛かる馬場がベスト。今回は高速決着への対応力が問われるところ。皮膚を薄く見せているほど筋肉の張りが感じられ、充実期を迎えている印象だ。

カツジ

(牡5、栗東・池添兼厩舎)

ディープインパクト
メリッサ
母父ホワイトマズル
通算成績17戦3勝
重賞勝利 20年毎日放送賞スワンS(G2)
18年ニュージーランドT(G2)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:500kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重500kg
POINT
飛節が「くの字」に折れている「曲飛」の構造をしたディープインパクト。後肢の回転が速く、一瞬の加速力に長けている。前走は逃げて久々の勝利を収めたものの、以前は終いを伸ばす競馬で結果を出していた。胴は詰まり気味で、短距離で活躍した母メリッサの血が色濃く出ている。明け4歳の京都金杯出走時よりも全体にがっしりとした体型に変化しており、より短距離色が強くなってきた。阪神外回りのマイルで逃げ切るのは容易でないものの、高速決着自体は望むところ。後肢の下腿部には血管が浮き、馬体の張りは文句無し。前走の勝利は決してフロックではなく、状態の良さが伝わってくる。

グランアレグリア

(牝4、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
タピッツフライ
母父Tapit
通算成績9戦6勝
重賞勝利 20年スプリンターズS(G1)
20年安田記念(G1)
19年桜花賞(G1)
19年阪神カップ(G2)
18年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
480kg (最高:504kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重504kg
POINT
背中がやや短めで、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている。胴の造りは瞬発力タイプに多く見られる構造で、溜めて鋭く切れる末脚が最大の武器。スプリンターズSでは見事な後方一気を決めたが、筋肉の付き方やシルエットを見る限り、本質的にスプリンターではない。前走は例年に比べ時計が掛かり気味の馬場、そして高い絶対能力があったからこそのパフォーマンス。ベストの距離はマイル戦で、しかも筋肉量が豊富なため高速決着も得意。高速決着が続く今の阪神芝、末脚の活きる外回りコースと、この馬にとっては好材料となる条件が揃った印象。毛艶は前走や安田記念時の方が見栄えするものの、馬体の張りは十分。能力は十分に発揮できそう。

ケイアイノーテック

(牡5、栗東・平田厩舎)

ディープインパクト
ケイアイガーベラ
母父Smarty Jones
通算成績22戦3勝
重賞勝利 18年NHKマイルカップ(G1)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:468kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重472kg
POINT
筋肉が前面に主張した、がっしりした体型のディープインパクト産駒。数字以上に迫力・逞しさを感じさせ、どちらかと言えばパワー型のイメージが強くなってきた。勝利からは遠ざかっているものの、近走の内容も比較的安定しているし、馬体面は充実している。繋ぎが立ち気味で蹄にも厚みが感じられるため、現状は高速決着よりもやや時計の掛かる馬場の方が合っている印象。多少の渋った馬場はこなせそうで、一雨降れば持ち味の末脚が活きてくる。近走の立ち写真と比較してもコンディションは良い意味で変わらず安定していて、今回も馬体の張り・毛艶は素晴らしい状態。力を出せる状態にありそうだ。

サウンドキアラ

(牝5、栗東・安達厩舎)

ディープインパクト
サウンドバリアー
母父アグネスデジタル
通算成績19戦7勝
重賞勝利 20年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
20年京都牝馬ステークス(G3)
20年スポニチ賞京都金杯(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:460kg)
(最低:438kg)
前走時馬体重458kg
POINT
四肢が短めで重心もやや低く、全体に短距離志向の強そうな馬体。骨格のサイズに対して筋肉量が豊富で、胸前から肩周りにかけて、しっかりと筋肉が付いている。トモのボリューム感も十分で、大きな推進力を生み出せそう。高速馬場のスピード勝負になっても十分対応できるはずだ。腹袋は母父アグネスデジタルの影響で大きめ、底力を要する展開も苦にしない。急坂のある阪神でも安定した成績を残している。背中が短く、腹側のラインが長く見える瞬発力タイプで、スピードがあるので好位から鋭い決め手を繰り出せる点は今の阪神芝において有利に働くはず。前走はよもやの大敗も、毛艶はピカピカで馬体の張りも良し。ダメージを一切感じさせない好仕上がり。

サリオス

(牡3、美浦・堀厩舎)

ハーツクライ
サロミナ
母父Lomitas
通算成績6戦4勝
重賞勝利 20年毎日王冠(G2)
19年朝日フューチュリティ(G1)
19年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
535kg (最高:540kg)
(最低:528kg)
前走時馬体重538kg
POINT
雄大な骨格に豊富な筋肉量で、スケール感は現役屈指。横幅の広いトモで肉付きも良く、半腱半膜様筋にスジがクッキリと浮き上がっているように、張りも十分。以前感じさせた後躯の緩さも解消されて、古馬相手の高速マイルでも互角以上にやれそうだ。馬格に恵まれていることもあり、純粋に高速決着への適性も高い。春よりも完成度が高まり、体型的にはよりマイラーらしい形になってきた。元来はハーツクライ産駒が得意とする持続力タイプの印象も、まとまりが出てきたことで決め手比べになっても対応できるはず。前走に引き続き毛艶は上々で、肋骨には薄っすらと肋骨が浮き上がり、1週前にしてほぼ仕上がっている印象だ。

タイセイビジョン

(牡3、栗東・西村厩舎)

タートルボウル
ソムニア
母父スペシャルウィーク
通算成績7戦3勝
重賞勝利 20年アーリントンカップ(G3)
19年京王杯2歳ステークス(G2)
連対時
平均馬体重
461kg (最高:474kg)
(最低:454kg)
前走時馬体重468kg
POINT
タートルボウル産駒は比較的がっしりとしたパワータイプの馬が多い印象も、本馬は立ち姿から素軽い印象。シルエットも正方形に近く、典型的なマイル以下の距離が合いそうなスピードタイプだ。腹周りも後躯に向かって引き締まっており、身体の伸縮性にも優れている。安定して鋭い決め手を発揮できる点は、阪神の外回りコースで強みになるだろう。蹄が薄めなので、良馬場でこそのタイプ。時計の出る芝も合いそう。春の時点で完成度が高かったため、立ち姿の比較で大きな変化は感じられない。今回は相手も強化されるだけに、力勝負になるコースでどこまで食い下がれるか。一方、毛艶は光線の関係もあるとはいえ抜群に良く見え、筋肉の張りも上々。状態面に関しては文句無しの一言。

ペルシアンナイト

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績27戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:500kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重490kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが長く見える瞬発力タイプ。インコースや馬群を割って伸びて来られる一瞬の切れが武器。マイルCSでは3歳時の勝利を始め3年連続で馬券になっているものの、今回は阪神外回りコース。瞬発力勝負になりやすいコースでも、インを突いた馬が有利な京都外回りとは求められる適性が異なる点がカギ。洋芝でも好走しているように、高速馬場よりもやや時計の掛かる馬場が合うイメージ。依然として豊富な筋肉量を誇り、馬体の張りや毛艶も申し分ない状態に整っている。6歳秋でも衰えを感じさせず、好気配を保っている。
今週のイチオシ

ラウダシオン

(牡3、栗東・斉藤崇厩舎)

リアルインパクト
アンティフォナ
母父Songandaprayer
通算成績8戦4勝
重賞勝利 20年NHKマイルカップ(G1)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:510kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重510kg
POINT
飛節の折りが深い「曲飛」の造りで、大型馬でも後肢の回転が速い。スタートセンスが良く、トモの筋肉量が豊富で、テンのダッシュも利きそう。幼さが目立った朝日杯FS、徐々に緩さが解消されてきたNHKマイルCと比較して、明らかに筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がり、完成度が高まって来た。富士Sでも好レースを披露していたように、この迫力ある馬体なら古馬混合G1でも見劣りはしない。背中が短めで、タメが利けば終いの脚も鋭い。高速決着にはまだ実績がないものの、豊富な筋肉量でこなせる下地は感じさせる。前走は16キロ体重を増やしていたが、立ち姿を見る限り太め感は皆無。メンバー屈指の好仕上がりと見た。
今週のイチオシ

レシステンシア

(牝3、栗東・松下厩舎)

ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績6戦3勝
重賞勝利 19年阪神ジュベナイルF(G1)
19年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
484kg (最高:490kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重476kg
POINT
バランスが良く、更に筋肉量も豊富で、立ち姿が実に見栄えする好馬体。トモは父ダイワメジャー譲りで横幅が広く、膨らみを感じさせるように肉付きも立派。胴に伸びを感じさせ、スピードを持続させる能力に長けている印象。トモで生み出した大きなエネルギーを存分に活かすことが出来そうだ。単調な逃げ先行馬ではなく、終いの脚もしっかりしている点が高い能力の証。高速決着への適性も十分で、レース自体の質はマッチしそうな印象。今回は半年ぶりの実戦ということもあり、筋肉の張り・ボリューム感は桜花賞時と比較してもう一歩。太目は残っていないが、全体に一度使ってより締まってきそうな雰囲気がある。
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