追い切りの動きなども踏まえたイチオシ馬、特注馬は金曜日に公開します!

フローラS

マイラーズC

ウインアグライア

(牝3、美浦・和田雄厩舎)

マツリダゴッホ
ウインアルテミス
母父Arch
通算成績5戦3勝
連対時
平均馬体重
456kg (最高:462kg)
(最低:448kg)
前走時馬体重462kg
POINT
全体にムダ肉の少ない体型で、シャープなフォルムが特徴的。長躯短背の理想的な胴の造りで、胴自体に程よい伸びがある。距離が延びても対応できそうな、オークス向きの馬体といえるだろう。父マツリダゴッホ譲りの曲飛で、後肢の回転も速い。ピッチの利いた走りが可能な分、前走は渋った馬場でも力を発揮できた。馬体重で大きな変動はないものの、阪神JF時と比較して皮膚の薄さがより感じられるようになり、馬体の張りが良化してきた印象。筋肉の輪郭も明瞭に浮き上がり、完成度が高まってきた。

オヌール

(牝3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
アヴニールセルタン
母父Le Havre
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
415kg (最高:418kg)
(最低:412kg)
前走時馬体重412kg
POINT
四肢をスラっと見せるシルエットは全姉デゼルと良く似ている。フットワークが大きく、繋ぎも長めでクッションの利きそうな造り。広いコースでノビノビと走らせた方が良いタイプなので、東京コースへの適性はかなり高そうだ。姉と比較してコンパクトにまとまっており、飛節もややカーブした造り。一瞬の切れ味ではコチラの方が上回っている可能性も。馬格が小さい分、極端な高速決着よりは、水準~やや時計の掛かる馬場がベストか。キ甲が伸び切っておらず、まだまだ成長の余地を残している。その一方で後肢の下腿部には血管が浮いているように、馬体の張りは良好。現状ベストの状態でレースを迎えることができそうだ。

スライリー

(牝3、美浦・相沢厩舎)

オルフェーヴル
ビジョナリー
母父ディープインパクト
通算成績5戦2勝
連対時
平均馬体重
428kg (最高:432kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重430kg
POINT
胴周りをゆったりと見せる体型で、体重以上に馬体を大きく見せる立ち姿。背中と腹側のラインが平行に近く、典型的な持続力タイプ。飛節も真っ直ぐに伸びた「直飛」で、総合的に見て長く脚を使う展開に向いているため、先行して押し切るようなスタイルがベスト。伸びのある造りをしているため、体型的に2000mは十分こなせるはず。小柄な馬でも筋肉量は豊富で、特にトモは肉付きが良く実にパワフル。高速決着より、多少時計の掛かる馬場で真価を発揮するパワータイプと見ている。腹周りをスッキリと見せ、1週前の時点で理想的なコンディションに仕上がっている。
今週のイチオシ

パープルレディー

(牝3、美浦・奥村武厩舎)

ディープインパクト
メリッサ
母父ホワイトマズル
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
418kg (最高:420kg)
(最低:416kg)
前走時馬体重418kg
POINT
420キロを切る馬体重が示す通り、見た目に細身でムダ肉が一切付いていない。四肢も長めで、馬体のサイズ以上に跳びが大きく、ゆったりとした走りが特徴的。母メリッサは短距離で活躍したが、本馬は中長距離への高い適性を感じさせる。背中は短めで、胴の伸縮性に優れており、追ってからの瞬発力も秀逸。脚が長い分、持続力勝負にも対応できそうで、両方の能力が問われる東京コースはベストの舞台と言えるだろう。決して大きな馬では無いものの、雄大なストライド走法を見る限り、ある程度の時計勝負もこなせるはず。2ヶ月ぶりの実戦でも筋肉の張り具合は素晴らしく、スジや血管が浮いている。ココ目標にキッチリと仕上がった。

ユーバーレーベン

(牝3、美浦・手塚厩舎)

ゴールドシップ
マイネテレジア
母父ロージズインメイ
通算成績5戦1勝
連対時
平均馬体重
468kg (最高:478kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重464kg
POINT
全体に肉付きが良く、ボリューム感のある馬体。特にトモの筋肉は膨らむように発達しており、力強さが伝わってくる。パワータイプの印象が強かったが、阪神JFではマイルの高速決着にも対応。スピード能力も秘めており、2000mの距離も守備範囲。開幕週の時計が出る馬場でも十分にやれていい。パワフルである一方、素軽さも兼ね備えている点が本馬の長所といえるだろう。繋ぎが短めで蹄も立っており、馬場が渋っても問題なし。阪神JF出走時よりも皮膚を薄く見せていて、キ甲もグッと伸びてきた。完成度が高まってきており、毛艶も黒光りして体調も良好。万全の状態でレースを迎えられそうだ。

ルース

(牝3、栗東・池添兼厩舎)

ドゥラメンテ
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績8戦2勝
連対時
平均馬体重
488kg (最高:492kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重488kg
POINT
前走はスタートで出遅れてしまったものの、前脚はやや短めで、本来スピードの乗りがいいタイプ。マイル辺りの距離がベストと考えていたものの、前回の写真と比較して、若干胴に伸びが感じられるようになってきた。流れ一つで2000mの距離も押し切り可能のはず。繋ぎが短く立ち気味で、蹄も厚みがある。初勝利は重馬場で挙げているように、水分を含んだ馬場でもノメることなく力を発揮できるだろう。当日雨が降るようであれば要注目。シンザン記念時よりも腹周りをスッキリと見せており、中距離を意識した仕上げを施されてきた。筋肉の張りも良好で、毛艶にも光沢があって、見た目に好調を示している。
今週のイチオシ

アンフィニドール

(牝3、栗東・矢作厩舎)

モーリス
ヤマノフェアリー
母父ディープインパクト
通算成績1戦1勝
連対時
平均馬体重
476kg (最高:476kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重476kg
POINT
胴に伸びがあり、ややゆったりとしたシルエットが特徴的。2000mへの距離延長も問題なく、関節の可動域も大きいため、広々とした東京コースは合いそうだ。飛節も角度が付いている「曲飛」で、追ってからの瞬発力も十分。既走馬相手の前走も馬群で脚を溜め、33秒台の上がりで差し切り勝ち。スローからの決め手比べになりやすいフローラSへの適性は高いはずだ。柔軟性のある歩様で素質は高く、いきなりの重賞挑戦でも注目の1頭。

アルジャンナ

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
コンドコマンド
母父Tiz Wonderful
通算成績6戦1勝
連対時
平均馬体重
458kg (最高:460kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重472kg
POINT
立ち姿は3歳のダービー出走時以来。骨格の整ったバランスの良さは相変わらずな一方で、全体に肉付きが良くなり、パワフルな馬体へと成長した。中距離以上が合う印象であったが、前後にまとまりが出てきたこと、筋肉量の増加などを考慮すると、マイルの距離はむしろプラスに働きそう。前走では18キロほど馬体重を増やしていたが、その多くは成長分のはず。仮に今回体重が変わらなくても問題なし。腹周りは以前と比較して膨らみを感じさせるものの、肋骨が僅かに感じ取れるように、決して太めが残っているワケではない。背中には銭型が浮き上がり、体調はかなり良さそうだ。

エアスピネル

(牡8、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアメサイア
母父サンデーサイレンス
通算成績24戦4勝
重賞勝利 17年富士ステークス(G3)
17年スポニチ賞京都金杯(G3)
15年デイリー杯2歳S(G2)
連対時
平均馬体重
482kg (最高:488kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINT
様々な距離を走ってきたが、正方形に近いシルエットでやはりマイルがベストな印象。年齢的にも短期間での大きな変化こそ感じられないが、前走時同様に筋肉量が豊富で、パワフルな馬体をキープできている点は好印象。8歳でも衰えは微塵も感じられない。芝で結果を残している馬ではあるものの、芝を主戦場としていた頃よりもパワー型になっている分、スピードに対応できるかがカギ。今年は開催の進んだ阪神で行われるが、この馬にとってはプラスに働きそうだ。引き続き馬体の張りは良い状態を維持しており、力は十分に発揮できそうだ。

エアロロノア

(牡4、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
エアワンピース
母父ロックオブジブラルタル
通算成績10戦4勝
連対時
平均馬体重
493kg (最高:498kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重498kg
POINT
背中が短く、胴自体も詰まり気味。飛節も「くの字」に折れている「曲飛」の造りで、500キロ近い大型馬ながら後肢のピッチは速い。一瞬の切れ味に秀でており、瞬発力勝負には滅法強いタイプと見ていいだろう。父キングカメハメハ譲りの立派な後躯を有しており、スピードの絶対値が求められる条件がベスト。良馬場で時計の出る馬場コンディションでこそ、本馬のスピード能力が活きてくるはずだ。体型的にもマイル前後の距離が合う。今回が初の立ち写真で過去との比較はできないものの、馬体の張りは非常に良く、伸びしろを残しつつも充実している様子が伝わってくる。

ギベオン

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
コンテスティッド
母父Ghostzapper
通算成績18戦4勝
重賞勝利 21年金鯱賞(G2)
18年中日新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
507kg (最高:516kg)
(最低:502kg)
前走時馬体重508kg
POINT
雄大な骨格に立派な筋肉が付いている、迫力のある好馬体。年齢を重ねて母父のゴーストザッパーが色濃く出てきており、よりパワフルな馬体へと変化してきた。見た目にもパワー型の印象で、金鯱賞は重馬場でパワーを要する競馬になったことがプラスに働いた。体型的にマイル~2000mはソツなくこなせるタイプも、マイル戦ならば出来るだけ時計が掛かったほうがいい。当日の馬場傾向は要チェック。回避した大阪杯も馬体自体は決して悪くなく、前回に続いて毛艶はピカピカ。筋肉の張りも良好で、状態の良さが光る。
今週のイチオシ

ケイデンスコール

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
インダクティ
母父ハーツクライ
通算成績16戦3勝
重賞勝利 21年スポニチ賞京都金杯(G3)
18年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:472kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重472kg
POINT
飛節の折りが深い「曲飛」の構造で、後肢の回転力に優れている。背中が短く、伸縮性に長けた胴の造りをしており、飛節の造りと相まって瞬発力を活かした競馬を得意とする。決め手比べになりやすい阪神の外回りコースは合いそう。距離もやはりマイルがベストの印象で、距離短縮は好材料。京都金杯を勝った辺りからトモにボリューム感が出てきており、より大きな推進力を生み出せるようになった。以前は終い一辺倒の脚質であったが、今はテンからスピードの乗りが良く、先行力が出てきた。後肢の下腿部には太い血管がハッキリと浮いており、馬体の張りは近走で一番といえるほど。文句無しのいい状態でレースを迎えられそうだ。

ダイワキャグニー

(セ7、美浦・菊沢厩舎)

キングカメハメハ
トリプレックス
母父サンデーサイレンス
通算成績28戦8勝
重賞勝利 20年エプソムカップ(G3)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:502kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重500kg
POINT
後躯の横幅も広く、大きなトモに立派な筋肉が付いている。スピード勝負に強い、キングマンボ系の特徴が発現した馬体構造。近走はマイルから2200mまで幅広い距離を使われているが、ガッシリとした体型をしているため、比較的マイラー志向が強い。前走は大敗してしまったものの、この距離自体は合っているはず。年齢的に変わり身こそ感じられないものの、7歳を迎えた今季も馬体的に衰えは一切感じられない。いつも毛艶に光沢があり、馬体の張りも良く見せる馬ではあるが、今回もデキはかなり良さそう。肋骨も薄っすらと浮き上がり、ボディコンディションも理想的。

フローラS

マイラーズC

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