元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
マイケル記念
2014/8/21(木)
1番人気は最大斤量を背負ったダノンシャークが選ばれ、2番手には前走で見せた相性の良さからマジェスティハーツが選ばれました。レースはスタート直後、3番人気に推奨されたエキストラエンドが大きく出遅れる形になりました。人気馬の出遅れにため息がでる観客席を迎える4コーナーに入ると内で我慢していたダノンシャークがスパートをかけましたが、雨の影響で悪くなった馬場を味方につけることができず、2着に敗れました。
そんな馬場を味方に切れ味抜群の末脚で勝利したのが、重賞5勝目のクラレントでした。今回はハナをきることよりも、気持ち良く馬に任せた判断がこの結果に繋がったのではないでしょうか。関屋記念を取るとサマーマイル王になりやすいというジンクスがクラレントにも通用するのか!この後のサマーマイルシリーズからも目がハナセマセン!!
関屋記念が終わると今週は、G2ではなくG1では?と疑いたくなるメンバーが揃うであろう札幌記念に、小倉では電撃スプリント北九州記念が行われます。中でもやはり、札幌記念からは目が離せません!G1馬ゴールドシップとハープスターの両主役が凱旋門賞を目標に、渡仏前にぶつかることになったからです。本番を想定しても、洋芝の練習にもなる上、涼しい北海道でダメージが少なく出馬できるレースですので、使用する理由がよく分かります。
そんな2頭にちょっと待ったをかけるのは、パートナーが主戦の骨折休養で四位騎手に変更になったトウケイヘイローでしょう。今年の夏競馬を見ていると、四位君と札幌の相性が非常に良いことからも期待できるのでは?と思っています。そんな私のイチ押しも、やはりトウケイヘイローです!そして、2番手にはパワーのエアソミュールを挙げたいと思います。結果として、やはり二強か!となるのか、二強退治に成功する馬が出てくるのか!レースは今週日曜日です!!
しかし、最近のレースは××記念が多いなと、ふと思いましたよ。そうすると、一人の騎手を思い出しました。それはマイケル・キネーン騎手です。アイルランドの名手で、英クラシックや、凱旋門賞を三度勝ち、話題になったシーザスターズやモンジューの主戦でもあった騎手です。残念ながら、今は引退をしてしまいましたが、記念を聞くとキネーンを思い出してしまいました。キネーン記念なんてレースができたら、是非見てみたいですね(笑)。
さて、いきましょう!今週はゆきちゃんの気になる騎手です。
今回の気になるは福永祐一君です。先週の福永君ですが土曜日は7/10・日曜日は8/11が掲示板にのり、連対率は9/21と5割近かったです。その上、日曜日はなんと4勝を挙げたことからも、肉体改造の効果が出てきたのかもしれませんね!是非、今週は騎手買いなども視野に入れて、皆様のアタリ記念にしてくださいね!!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。