元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
プレミアム
2022/6/16(木)
皆様、こんにちは!この間、応募していた栗東市のプレミアム商品券が見事当選し、無事に買うことができました。プレミアム商品券とは地域限定で使える商品券で、少しお得になるという物です。滋賀と言えば、平和堂!そして、その平和堂でも使えるとあって毎回応募があると購入しているんです。皆様の住んでいる地域にも、プレミアム商品券の販売があると思いますので、購入してみてくださいね!馬券でプレミアムというと夏の2歳レースはプレミアム単勝として5%上乗せがありますので、こちらも挑戦してみてください。
それでは競馬の話をしましょう。何と言っても函館スプリントSの話をしたいと思います。勝利したのは浜中君とナムラクレアのコンビでした。桜花賞3着馬が50キロの斤量で走れるとあり1番人気に推奨され見事結果を出したレースでした。何よりも私が注目していたのは浜中君の50キロの騎乗です。騎手の体は体脂肪率がかなり低く、サウナで汗かきをしたりしてどうにか体重を落とします。しかし、普段52~53キロの浜中君が3キロも落とすというのは簡単なことではありません。
落とせたとしても脱水症状や筋力の低下が伴うため、バランスよく減量をする必要があります。食欲を全て遮断し、このレースに、この馬のために合わせて減量した結果が勝利というのは本人にとっても報われたプレミアムだったと思います。インタビューの「今日はジンギスカンを食べます!」という言葉も、ツライ減量を超えて結果を出した彼だからこそ染みました。
レースはスタートからプルパレイが出遅れる形に。函館の小回りでスタートを決められないと、それはもう負けを決めることとイコールになり、ここで人気馬の1頭が消えました。それを横目にビアンフェがハナをきると、小倉の小回りを得意とする浜中君は函館でも適応し3番手につけました。迎えた4コーナーでは抜群の手応えで抜け出すと、後続を引き離し、見事な勝利を挙げました。
ナムラクレアは1200mでは負けなしの3勝目となりました。路線はどこになるか分かりませんが、是非スプリンターズSで見たいなと思わせてくれるほどの走りだったと思います。2着にジュビリーヘッド、3着は内を上手く乗ってきたタイセイアベニールが入りました。本番までのメンバーを考えると少し物足りない組み合わせだったとは思いますが、それでも評価できる勝利だったと思います。
先週で中京が終了し、今週から阪神開催となりますので、皆様お間違えなく。そんな阪神では荒れるハンデ戦で有名なマーメイドS、東京ではダートの有力馬が集まりここから羽ばたいていくユニコーンスSが行われます。やはり、ユニコーンSの注目度が高いと思います。1番人気にはハセドンが選ばれるのではないでしょうか。前回倒したオメガパフュームの弟ホウオウルーレットは相当な器ですからね。あの切れ味はまさに東京向きで、ここで一気にアピールしたいところだと思います。
そこに待ったをかけてほしいのがリメイクになります。ラニ産駒で注目されており、3連勝で迎える初のマイル戦となりますが、関東オークスを制した福永・新谷コンビを週末も応援したいです。その他ではジュタロウの走りにも注目していますし、セキフウやコンバスチョンなど帰国組からも目が離せないと思います。ここでの活躍が今後の活躍を占う一戦だけに先物買いを楽しみましょう!プレミアム万馬券売り場はJRA競馬場かウインズで!!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。