期待馬が揃った中山芝2000mは注目の一戦!
2019/11/24(日)
年末最後の中山、阪神開催が開幕。有力厩舎が期待馬を送り込む中山芝2000mは注目の一戦だ。
11月30日
◆中山芝1200m
タイダルフォース(牡、ブラックタイド×スルーレート、美浦・中舘厩舎)
半兄ハイアーレート(札幌2歳S3着)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで一杯に5F70秒台、1F13秒台前半。レースまで、もう少し詰めていきたい。
オメガレイスター(牝、ワールドエース×オブザーヴァント、美浦・上原厩舎)
半兄セイウンコウセイ(高松宮記念勝ち馬)。調教は美浦ウッド5F69秒台後半、1F12秒台後半。軽い内容が多いので、レースまで更なる上積みが見込める。
◆中山ダート1800m
シアトルテソーロ(牡、Will Take Charge×Baylor's Babe、美浦・栗田厩舎)
近親マイネルラヴ(スプリンターズS勝ち馬)。「脚長でスラっとしているタイプ。スピードがあり、持続力もあるし、初戦から楽しみにしている」と栗田徹師。調教は美浦ウッドで一杯に6F80秒台、5F65秒台、1F13秒台前半で、古馬オープンのマイネルハニーと併入。終いはかかったが、全体時計は優秀だ。鞍上はマーフィー騎手を予定。
ミスターサンド(牡、Tapit×SmartSurprise、美浦・栗田厩舎)
近親ステイインシアトル(鳴尾記念勝ち馬)。23日の東京ダート1600m戦を除外になり、ここへ回る予定。ポリトラックで5F70秒台、1F12秒半ば。2週前にはウッドで5F66秒台を出しており、仕上がりは良好だ。
ベルクハイム(牡、オルフェーヴル×キュー、美浦・戸田厩舎)
半兄ブレイクランアウト(共同通信杯1着)。美浦ウッドで5F67秒台、1F12秒台後半。余力を残しての時計で、レースが楽しみになってきた。鞍上は三浦騎手。
◆阪神芝1600m
ヒメノカリス(牝、ディープインパクト×ドバイマジェスティ、栗東・池江厩舎)
全兄アルアイン(G1を2勝)。CWで終い気合を入れる程度に5F67秒台、1F12秒台前半。古馬3勝クラスの馬を追走し、最後は先着している。2週連続で終い12秒前後の時計を出しており、いい感じでデビューを迎えられそうだ。鞍上は川田騎手。
ロルベーア(牡、ダノンシャンティ×サクラサクⅡ、栗東・浅見厩舎)
半姉エイジアンウインズ(ヴィクトリマイル勝ち馬)、エバーブロッサム(オークス2着)。浅見厩舎なので、日曜日が本追切。11月10日には坂路で53秒5-12秒7を楽に出しており、デビューへ向け早くから準備が進んでいる。鞍上は岩田康騎手。
◆阪神ダート1800m
サンラディウス(牡、カジノドライヴ×サンウィルシャイン、栗東・浜田厩舎)
おじにユートピア(交流G1を4勝)、アロハドリーム(重賞2勝)。CWで一杯に6F81秒台、5F66秒台、1F13秒台前半。併せた相手がかかったためペースが上がり、終いはかかり気味になったが、古馬2勝クラスに大きく先着している。この一本で仕上がりは進んだだろう。鞍上はムーア騎手。
フェルカド(牡、ハーツクライ×リトルディッパー、栗東・角田厩舎)
近親ララベル(交流G1勝ち馬)。坂路54秒1-13秒2(一杯)。2週前のCWは悪くなかったので、1週前調教で評価を下げる必要はない。鞍上はルメール騎手。
12月1日
◆中山芝2000m
アバグネイル(牡、スクリーンヒーロー×スナッチド、美浦・手塚厩舎)
半姉スナッチマインド(京都牝馬S3着)。「良くなってきたし、稽古の動きから期待ができると思う。距離にも融通が利きそうなタイプ」と手塚師。調教は、美浦ウッドで一杯に5F65秒台、1F12秒台後半。古馬3勝クラスの馬を追走し併入している。時計、動きともに抜群で初戦から期待大。鞍上はビュイック騎手。
エクスプレッサー(牡、スクリーンヒーロー×ジャッキーテースト、美浦・堀厩舎)
半姉はオープンまで出世したグレイスフラワー。美浦ウッドで5F69秒台、1F12秒台後半をマーク。2週前も水準レベルの時計はクリアしている。鞍上は石橋騎手。
サクライロ(牝、ロードカナロア×マチカネエンジイロ、美浦・木村厩舎)
半兄マデイラ(七夕賞3着)、ゴットフリート(朝日杯FS3着)。11月24日の東京千八戦を予定も、軽く熱が上がったので回避。その後は回復も早かったようで、このレースに出走予定だ。調教は美浦ウッドで5F70秒台、1F12秒台半ば。ここまで目立った時計は無いが、馬ナリばかりなので、まだまだ余裕はある。
リアム(牡、ディープインパクト×スターダムバウンド、美浦・萩原厩舎)
母はG1を5勝したアメリカ2歳牝馬チャンピオン。美浦ウッドで一杯に5F68秒台、1F13秒台半ばの時計を出し、古馬2勝クラスと併入。時計は平凡も、レースへ行って変わりそうな雰囲気はある。鞍上は三浦騎手。
◆阪神芝2000m
サトノマッスル(牡、ディープインパクト×ジェニサ、栗東・池江厩舎)
母の兄にブリーダーズCクラシック2勝を含む北米G1を4勝したティズナウがいる。CWで一杯に5F67秒台、1F12秒台前半と水準レベルの時計はクリアしている。
サンテルノ(牡、ハーツクライ×フォンタネリーチェ、栗東・池添学厩舎)
母はイタリアG3を2勝。CWで一杯に5F67秒台、1F12秒台前半で、併せた2頭に先着と好内容だ。鞍上は北村友騎手。
◆阪神ダート1400m
シュテルクスト(牡、ノヴェリスト×マイスフォルテ、栗東・松田国厩舎)
おじにフェノーメノ(天皇賞・春2勝)。CW5F71秒台、1F13秒台前半。遅い時計だが、まだ一杯に追ったわけでは無いので、まだまだ詰められる。鞍上は松山騎手。
◆中京芝1400m
オルテール(牡、Snitzel×Politeness、美浦・堀厩舎)
東京マイル戦デビューを予定していたが、ここへ回ってきた。「筋肉質な馬体をしており、スピードのあるタイプ。遅生まれではあるが、新馬勝ちを期待できるレベル」と森助手。鞍上はMデムーロ騎手を予定。
レイドバックライフ(牝、ディープインパクト×アルーリングライフ、栗東・矢作厩舎)
おばにアルーリングボイス(重賞2勝)。調教はCWで5F70秒台、1F12秒台後半を馬なりでマークしている。鞍上はルメール騎手。
ウィンドファクター(牝、キングカメハメハ×ウイングレット、美浦・高柳瑞厩舎)
母は中山牝馬S勝ち馬。美浦ウッド馬なりで4F55秒台、1F13秒台半ば。2週前には4F52秒台を出しており、仕上がりは順調だ。鞍上は福永騎手。
マープル(牝、ルーラーシップ×クリスティロマンス、美浦・萩原厩舎)
おばはノボリディアーナ(府中牝馬S勝ち馬)。美浦ウッドで、5F69秒台、1F13秒台後半。時計は遅いが、手応えは抑えたまま。中間、球節に不安が出て調教も全体的に抑え気味なので、まだまだ変わり身の余地は大きい。鞍上は横山典騎手。
◆新規入厩
スヴァルティフォス(牝、キズナ×ロッシェノワール、美浦・黒岩厩舎)
半兄アガラス(東スポ杯2歳S2着)
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。