G1ウイークの阪神は土曜日にスター候補誕生!?
2019/12/1(日)
阪神の牝馬限定芝1400m戦は、良血馬がズラリ。ハイレベルな2歳牝馬世代に、更なるスター候補誕生か?
12月7日
◆阪神芝1400m・牝馬限定
カレンヒメ(牝、ダノンシャンティ×カレンチャン、栗東・安田翔厩舎)
母はG1を2勝した名スプリンター。「カイバは食べており、ここまでじっくりと調整。小柄でも速いところにいった際の雰囲気がいい」と安田翔師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CWで5F67秒台、1F12秒台前半の時計を余裕十分にマークし、3頭併せで最先着している。鞍上は福永騎手。
ヴィルトゥオシタ(牝、キズナ×ヴァルジニア、栗東・池添学厩舎)
母は3勝。おじシルバーステート(4勝)、ヘンリーバローズ(1勝)。「走りに対して前向き。ウッドチップでは動き切れないところがあるが、軽い芝の実戦で良さそうなタイプ」と池添学師。調教はCWで強めに5F69秒台、1F12秒台後半。武豊騎手が調教をつけたので、もう少し時計は出てほしかった。レースも武豊騎手が騎乗する。
ユヌエトワール(牝、スピルバーグ×ノーブルステラ、栗東・斉藤崇厩舎)
母は北米G2勝ち馬。半姉ノーブルジュエリー(6勝、京都牝馬S3着)。栗東B(ダート)コースで終い重点に5F70秒台、1F11秒台半ばの時計を出し、古馬1勝クラスと併入している。
イデアル(牝、ディープインパクト×プリンンセスオブシルマー、栗東・矢作厩舎)
母は北米でG1を4勝。坂路で一杯に55秒4-12秒5。まだ本数が少ないので、上積みは見込める。鞍上は藤岡佑騎手。
タッチザモーメント(牝、キングカメハメハ×タッチザピーク、栗東・高野厩舎)
半兄ピークトラム(6勝、中京記念2着)。ポリトラックで6F80秒台、1F12秒台後半。併せたディアスティマに遅れたが追走したもので、相手もエリカ賞有力馬では仕方がない。小柄な馬で、時計の出る今の阪神はいいだろう。
◆阪神ダート1800m
プランドルアンテ(牝、Siyouni×テーブルロンド、栗東・友道厩舎)
母はフランスG3で2着。ポリトラックで5F68秒台、1F12秒台前半を出し、併せた新馬に先着している。鞍上は岩田望騎手。
12月8日
◆中山芝1600m
ランナウェイ(牡、ジャスタウェイ×ハナズルナピエナ、美浦・伊藤大厩舎)
北海道トレーニングセールで、1944万円。「芝コースに入れるといい動きを見せている。1週前から気配が良く、稽古通りなら期待が持てる」と伊藤大師。その芝コースで、最後に気合をつけて5F66秒台、1F11秒台後半の時計をマークし、古馬2勝クラスの馬に先着。鞍上は北村宏騎手。
パーディシャー(牡、キングカメハメハ×エバーブロッサム、美浦・久保田厩舎)
母はオークス2着、おばはエイジアンウインズ(ヴィクトリアM勝ち馬)。ポリトラック5F66秒台、1F11秒台後半の時計、古馬1勝クラスと併入。2週前には美浦ウッドで5F67秒台を楽に出しており、レースへ向けていい感じに進んでいる。鞍上は横山典騎手。
フェアリーグルーヴ(牝、フェノーメノ×グルーヴィクイーン、美浦・高橋文厩舎)
3代母はG2を2勝のエアグルーヴ。近親にドゥラメンテ(春クラシック2冠)、ルーラーシップ(香港G1勝ち馬)、アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2勝)ら、G1馬が並ぶ。
アクニディ(牝、ディープインパクト×サミター、美浦・尾関厩舎)
全兄ダノンチェイサー(きさらぎ賞勝ち馬)。美浦ウッド5F69秒台、1F12秒台前半。ドラフトシーズン時は400キロを割る馬体重で、POGも血統の割に人気が低かったが、1週前段階では360キロ台と更に減っている模様。レース当日の馬体もしっかりチェックしておきたい。
テルツェット(牝、ディープインパクト×ラッドルチェンド、美浦・和田正厩舎)
おじにリアルスティール(ドバイターフ勝ち馬)、おばにラヴズオンリーユー(オークス勝ち馬)。調教はここまで軽めの内容が多く、直前にどこまで時計を出してくるか。1週前段階の気配は、叩いてからのイメージだ。
ドルレアン(牡、ダノンシャンティ×ティアラトウショウ、美浦・池上厩舎)
おばにスイープトウショウ(G1を3勝)。美浦ウッドで一杯に追われ5F67秒台、1F12秒台半ばと水準はクリアしている。
チャロアイト(牝、UncleMo×Taboo、美浦・池上厩舎)
近親に北米G1の活躍馬がいる。美浦ウッド5F65秒台、1F12秒台半ばの好時計を出し、3頭併せで最先着。初戦から好勝負できそうな雰囲気だ。
◆中山ダート1800m・牝馬限定
ルコントブルー(牝、キズナ×シェアザストーリー、美浦・勢司厩舎)
半姉レッドクラウディア(交流G3勝ち馬)。北C(ダート)コースで5F69秒台、1F12秒台半ばを抑えてマーク。鞍上は北村宏司騎手。
◆阪神芝1200m
ジェドゥラシャンス(牝、ジャスタウェイ×プレミアステップス、栗東・奥村豊厩舎)
母はフランスのG3で2着、イギリスのG3でも3着。ポリトラックで5F68秒台、1F11秒台後半を余力をもってマークしている。
◆中京芝2000m
エムテイオー(牡、ジャスタウェイ×サーキッドレディ、栗東・須貝厩舎)
母は3勝。セレクトセール4428万円(税込)。CW5F66秒台、1F12秒台半ばの時計で、同厩の良血馬アドマイヤヴェラと併入している。
◆新規入厩
レイパパレ(牝、ディープインパクト×シェルズレイ、栗東・高野厩舎)
全兄シャイニングレイ(ホープフルS勝ち馬)
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。