今週はダートが面白い。オメガパフュームの半弟など、ダートの新馬戦で良血馬が続々登場。

2月22日

◆東京芝1800m

レッドサーシャ(牝、スピルバーグ×アクアシャンデリア、美浦・黒岩厩舎)
おじにレッドエルディスト(青葉賞2着)。「格上馬と併せても手応え良く動けているし、いい感じにきている。息遣い、動きとも良く力を出せる態勢に持っていけそう」と黒岩師。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)、ウッドで5F69秒台後半、1F12秒台後半を抑えてマーし、古馬3勝クラスのカイザーヴェッターを追走して併入。2週前にも5F68秒台前半の時計を出しており、デビューへ向け順調に進んでいる。鞍上は内田博騎手。

ブラックアモーレ(牝、ブラックタイド×アドマイヤアモーレ、栗東・角居厩舎)
母は3勝し、準オープンまで出世。半兄イベリア(現2勝)。「入厩からここまで順調で、追い切りを重ねて動けるようになってきた。フットワークから芝の中距離あたりに適性がありそう」と小滝助手。調教は、CWで強めに5F68秒台、1F12秒台前半で併せた相手に遅れ。2週連続で併せ馬では遅れているが、時計そのものは悪くはない。

トリンカデイラ(牝、LopedeVega×Palanca、栗東・鮫島厩舎)
母はイタリアG3勝ち馬。調教はCWで一杯に4F53秒台、1F11秒台後半。1月末にもCWで終い11秒を切る好時計を出しており、仕上がりは順調だ。

◆京都ダート1800m

エクストラノート(牡、アイルハヴアナザー×オメガフレグランス、栗東・安田翔厩舎)
半兄オメガパフューム(東京大賞典2回を含む交流G1を3勝)。CWで一杯に5F67秒台、1F12秒台後半で、3歳未勝利馬に遅れたが、大きく追走したもの。終いバタバタだった2週前に比べて良化が見られる。

ウインアポロン(牡、アドマイヤマックス×ケイティローレル、栗東・西園厩舎)
半兄ケイティブレイヴ(JBCクラシックなど交流G1を3勝)。CW5F69秒台、1F13秒台後半の時計をマークし、3頭併せで遅れ。兄も使いながら良化していったので、この馬も叩いての変わり身を待ちたい。


2月23日

◆東京ダート1400m

チョーズンワン(牡、キズナ×コンプリカーター、美浦・萩原厩舎)
半兄レーザーバレット(交流重賞3勝)。「レーザーバレットの下で血統は筋の通った馬。動きはまずまずで、ダートもこなせそう」と萩原師。調教はウッドで5F70秒台、1F12秒台後半。ここまで目立った時計は無いが、全て余力残しのもので、仕上がりは良好と見てよさそうだ。

リアトリス(牝、スマートファルコン×フサイチジェット、美浦・高木)

半姉ビスカリア(交流G3・TCK女王盃勝ち馬)、半兄シンキングマシーン(5勝)。坂路で一杯に55秒2-13秒4で、併せた相手に遅れ。除外考慮でこのレースを予定しているので、まだまだ変わり身は見込めるだろう。

ウインフウジン(牡、ジャスタウェイ×コスモネモシン、美浦・上原厩舎)
母は新潟記念など重賞2勝。ウッドで一杯に5F70秒台、1F13秒台後半で、併せた相手に遅れている。現状は平凡な内容だが、母はデビュー戦8着で初勝利は4戦目だったように、この馬も叩かれてから良くなるタイプなのかもしれない。鞍上は笠松の佐藤友騎手。

ロードヴィクトリー(牡、ロードカナロア×シンメイフジ、美浦・斎藤誠厩舎)
母は新潟2歳S勝ち馬。半兄ロードクラディオ(現4勝)。坂路で一杯に53秒3-12秒8。時計は悪くないが、併せた相手に煽られてしまった。更に良化を望みたい。

マジカルマジカル(牡、FastnetRock×Cavalry×Rose、美浦・久保田厩舎)
近親に豪州G1勝ち馬がいる。調教はウッドで5F67秒台、1F13秒台前半を持ったままでマークと中味は上々。初戦から勝ち負けを期待したい。

マベルロンジュ(牝、ハーツクライ×タイキマドレーヌ、美浦・斎藤誠厩舎)
母は5勝、母の兄タイキシャトル(国内外でG1を5勝)。ウッドで一杯5F68秒台、1F12秒台後半で併せた相手に先着。2週前の坂路でも水準レベルはクリアしている。