【東スポ杯2歳S】ジャスタウェイ・須貝調教師インタビュー

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競馬ラボでは「トレセンLIVE!」の榎本優也調教助手が担当することでもお馴染みのジャスタウェイ(牡2、栗東・須貝厩舎)。東京スポーツ杯2歳Sで厩舎として初の重賞タイトルを狙うことになるが、後藤浩輝騎手が美浦から駆けつけて最終追い切りを追えた直後、その自信度を探るべく須貝尚介調教師を直撃した。

-:先生にジャスタウェイについて伺うのは初めてになります。まずは入厩してきた時のイメージから教えてください。

:バランスがいいし、マイナスの要素がない馬だと思いました。ただ、歩かせるとあまり膝を曲げないので、お父さんのハーツクライを見に行ってみたんです。そうしたら全く同じような歩き方をしていたので、安心しました。本当にパドックで笑われてしまうくらいの歩き方なんです。

-:先生の厩舎では少なくありませんが、新潟のマイルをデビュー戦に選んだ理由を教えてください。

:ちょうど7月後半くらいではマイルの新馬戦がこのあたりの番組しかないからです。ジャスタウェイに関してもちょうど良い仕上がりでマイルのレースを選定しようとしたら、そのレースになったということです。馬房の関係などもありますけれどね。

-:レースは危なげのない完勝でしたけれど、内容を振り返ってみていかがでしょうか。

:強かったですよね。戦前から坂路は動くタイプではなかったので半信半疑な面もありましたが、平坦な部分を走らせるときのキャンターが凄く綺麗だったので、芝の実戦は合うのではないかという予感もありました。

-:あの競馬を経ての新潟2歳Sはどうでしたか。

:使って状態も上向いていましたし、ある程度の自信は持っていました。祐一(福永騎手)も『凄く性格がいい』と褒めてくれていて。ただ、あの時点では強い相手が1頭いたということでしょうか。

-:それでも3/4馬身差で、3着以下の後続は5馬身離れています。本当に惜しい競馬でした。その後、東スポ杯までの調整過程を教えてください。

:一度、ノーザンファームしがらきに出させてもらって、このレースを見据えながら仕上げてきました。最終追い切り(栗東坂路4F53秒7-12秒9)は後藤騎手に乗りに来てもらいましたが、彼もいい感触を掴んでくれたようです。調教では走らない馬にしては頑張っていますし、新潟2歳Sと同じくらいの状態にあると思います。

-:それでは、この馬にとっても須貝厩舎のとっても重賞初制覇のチャンスですね。

:相手はちょっと強くなりますけどね。

-:前走惜敗したモンストールは京王杯2歳Sで4着でしたが。

:少し距離が忙しかったのかも知れませんし、あの展開で外々を回しているので、評価できるんじゃかないかなと見ていましたが。ウチのは距離を延ばすわけですから比較は難しいですよね。

-:ジャスタウェイは距離が延びたほうがいい馬ですか。

:1800mくらいなら難なく対応できると思います。32秒6という2歳としては破格の上がりを使える馬ですから、うまく流れに乗せて、あとはその脚をどこで使うかです。チャンスは十分あるでしょう。あとは後藤騎手を信頼して任せるつもりです。

-:この後のローテーションなどはもうお考えですか。

:それはもう東スポ杯の結果次第です。ここはかなり相手も強力ですから、やってくれるようであれば、大きなところを見据えていけると思います。脚元などは何ともありませんし、この馬としてマイナスの要素はありませんので応援よろしくお願いします。