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研究員ヤマノの重賞回顧
2008/4/1(火)
3月29日(土)、中山競馬場で行われた日経賞(4歳上、G2・芝2500m)は、道中4番手から先団を追走した蛯名正義騎手騎乗の1番人気マツリダゴッホ(牡5、美浦・国枝栄厩舎)が、4角手前で先頭に立つと直線で後続との差をさらに広げ、3番人気トウショウナイトに3馬身差をつけて快勝した。
さらに1.3/4馬身差の3着には2番人気アドマイヤモナークが入線した。
勝ったマツリダゴッホは、昨年の有馬記念以来のレースだったが、久々をものともしない素晴らしいこの快勝劇。無類の中山巧者だということを差し引いても、グランプリホースの底力というものが十分感じられた。
ところで注目すべきは、そんな王者の今後の動向だ。
今日発表されたニュースでは、現地時間4/27日(日)に香港・シャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世C(香G1)に出走を選出され、招待を受諾したとのこと。
先週末のドバイでは日本馬が残念な結果に終わっただけに、この馬の激走に期待が高まるところだ。
さらにその結果いかんでは、凱旋門賞へと進路を進めるプランもあるらしい。 サンデーサイレンス最終世代の王者の、世界を股にかけた活躍に大注目だ。
同29日(土)、阪神競馬場で行われた毎日杯(3歳、G3・芝1800m)は、道中中団後方から追走した四位洋文騎手騎乗の6番人気ディープスカイ(牡3、栗東・昆貢厩舎)が、最後の直線で豪脚を繰り出して、先に抜け出していた1番人気アドマイヤコマンドを交し、2.1/2馬身差をつけて栄冠に輝いた。さらにクビ差の3着には11番人気ミダースタッチが入線した。
このディープスカイの初勝利は何とデビューから6戦目。
もちろん潜在能力には元々高いものがあったのだろうが、なかなか未勝利を脱出できなかった馬が重賞を勝ってしまうあたりが、今年の混戦模様を象徴しているのではなかろうか。
ところで、本馬の次の矛先はNHKマイルC。
皐月賞への出走がないのは少し寂しいが、確かに東京マイルのほうが持ち味を最大限に発揮できるのかもしれない。
前々で競馬をするゴスホークケンやダンツキッスイといった人気どころの馬VS末勝負のディープスカイの対決は、結構見応えあるものになりそうだ。
そこで結果を残すことができれば、次はいよいよ日本ダービー。
果たしてあのキングカメハメハと同じ道を歩むことができるのだろうか。
翌30日(日)中山競馬場で行われたマーチS(4歳上、G3・ダート1800m)は、道中最後方で脚をタメていた小原義之騎手騎乗の7番人気ナナヨーヒマワリ(牡5、栗東・小原伊佐美厩舎)が、最後の直線で末脚を解放して猛前と追い込み、先に抜け出していた6番人気マコトスパルビエロを1/2馬身差し切って重賞初制覇を成し遂げた。
さらにクビ差の3着には1番人気のフィフティーワナーが入線した。
こうしてナナヨーヒマワリは嬉しい重賞初制覇を成し遂げたわけだが、鞍上の小原義之騎手と小原伊佐美調教師も、タマモヒビキで制した02年小倉大賞典(G3)以来約6年ぶりのJRA重賞制覇だった。
そんな久々の重賞勝利に輝いた陣営だが、鞍上の小原騎手の関東圏での活躍があまり記憶になかったので調べてみた。
すると、中山競馬場の経験は過去1度だけ、92年に芝の仲冬Sに出走したことがあるだけという事実が判った。
今では、騎手は全国で活躍するのがあたりまえのように考えていただけに、これにはいささか驚かされた。
未知ともいえる条件の下での、今回の小原騎手の勝利は見事だといえるだろう。
これを期に、関東圏でも大いに活躍して欲しいものである。
同30日(日)中京競馬場で行われた高松宮記念(4歳上、G1・芝1200m)は、道中は先団の後方を追走した幸英明騎手騎乗の4番人気ファイングレイン(牡5、栗東・長浜博之厩舎)が、最後の直線で脚を伸ばし、前にいた5番人気キンシャサノキセキをクビ差交して激戦を制した。
さらにクビ差の3着には、発馬で躓いた1番人気のスズカフェニックスが猛然と追い込んで滑り込んだ。
勝ったファイングレインは、かつて右前脚種子骨の骨折が判明し、約1年休養を余儀なくされていた。
長期間にわたる試行錯誤の末でのこのG1奪取だけに、陣営の喜びは計り知れないだろう。
ところがその華やかな光の影で、また1頭ターフを去っていった馬がいた。
朝日杯FS(G1)優勝馬フサイチリシャール。レース中に左前脚の腱を部分断裂したことが原因らしい。
最終コーナーで進出してきた脚色は、この馬の優勝を想像させるほどの勢いがあった。ところがそれはほんの一瞬のことで、おかしな下がり方で馬群に飲み込まれて行っただけに、実は気にはなっていたのだが、まさかこんなことになろうとは…。
あれほどの脚を使わなければこんな事故はなかったのかもしれないが、全くの不可抗力のアクシデントなのだから、当然、騎手を責めることはできない。
激戦のG1を勝ち切るには、それだけの代償を払う覚悟が必要だということなのか。
さらに1.3/4馬身差の3着には2番人気アドマイヤモナークが入線した。
勝ったマツリダゴッホは、昨年の有馬記念以来のレースだったが、久々をものともしない素晴らしいこの快勝劇。無類の中山巧者だということを差し引いても、グランプリホースの底力というものが十分感じられた。
ところで注目すべきは、そんな王者の今後の動向だ。
今日発表されたニュースでは、現地時間4/27日(日)に香港・シャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世C(香G1)に出走を選出され、招待を受諾したとのこと。
先週末のドバイでは日本馬が残念な結果に終わっただけに、この馬の激走に期待が高まるところだ。
さらにその結果いかんでは、凱旋門賞へと進路を進めるプランもあるらしい。 サンデーサイレンス最終世代の王者の、世界を股にかけた活躍に大注目だ。
同29日(土)、阪神競馬場で行われた毎日杯(3歳、G3・芝1800m)は、道中中団後方から追走した四位洋文騎手騎乗の6番人気ディープスカイ(牡3、栗東・昆貢厩舎)が、最後の直線で豪脚を繰り出して、先に抜け出していた1番人気アドマイヤコマンドを交し、2.1/2馬身差をつけて栄冠に輝いた。さらにクビ差の3着には11番人気ミダースタッチが入線した。
このディープスカイの初勝利は何とデビューから6戦目。
もちろん潜在能力には元々高いものがあったのだろうが、なかなか未勝利を脱出できなかった馬が重賞を勝ってしまうあたりが、今年の混戦模様を象徴しているのではなかろうか。
ところで、本馬の次の矛先はNHKマイルC。
皐月賞への出走がないのは少し寂しいが、確かに東京マイルのほうが持ち味を最大限に発揮できるのかもしれない。
前々で競馬をするゴスホークケンやダンツキッスイといった人気どころの馬VS末勝負のディープスカイの対決は、結構見応えあるものになりそうだ。
そこで結果を残すことができれば、次はいよいよ日本ダービー。
果たしてあのキングカメハメハと同じ道を歩むことができるのだろうか。
翌30日(日)中山競馬場で行われたマーチS(4歳上、G3・ダート1800m)は、道中最後方で脚をタメていた小原義之騎手騎乗の7番人気ナナヨーヒマワリ(牡5、栗東・小原伊佐美厩舎)が、最後の直線で末脚を解放して猛前と追い込み、先に抜け出していた6番人気マコトスパルビエロを1/2馬身差し切って重賞初制覇を成し遂げた。
さらにクビ差の3着には1番人気のフィフティーワナーが入線した。
こうしてナナヨーヒマワリは嬉しい重賞初制覇を成し遂げたわけだが、鞍上の小原義之騎手と小原伊佐美調教師も、タマモヒビキで制した02年小倉大賞典(G3)以来約6年ぶりのJRA重賞制覇だった。
そんな久々の重賞勝利に輝いた陣営だが、鞍上の小原騎手の関東圏での活躍があまり記憶になかったので調べてみた。
すると、中山競馬場の経験は過去1度だけ、92年に芝の仲冬Sに出走したことがあるだけという事実が判った。
今では、騎手は全国で活躍するのがあたりまえのように考えていただけに、これにはいささか驚かされた。
未知ともいえる条件の下での、今回の小原騎手の勝利は見事だといえるだろう。
これを期に、関東圏でも大いに活躍して欲しいものである。
同30日(日)中京競馬場で行われた高松宮記念(4歳上、G1・芝1200m)は、道中は先団の後方を追走した幸英明騎手騎乗の4番人気ファイングレイン(牡5、栗東・長浜博之厩舎)が、最後の直線で脚を伸ばし、前にいた5番人気キンシャサノキセキをクビ差交して激戦を制した。
さらにクビ差の3着には、発馬で躓いた1番人気のスズカフェニックスが猛然と追い込んで滑り込んだ。
勝ったファイングレインは、かつて右前脚種子骨の骨折が判明し、約1年休養を余儀なくされていた。
長期間にわたる試行錯誤の末でのこのG1奪取だけに、陣営の喜びは計り知れないだろう。
ところがその華やかな光の影で、また1頭ターフを去っていった馬がいた。
朝日杯FS(G1)優勝馬フサイチリシャール。レース中に左前脚の腱を部分断裂したことが原因らしい。
最終コーナーで進出してきた脚色は、この馬の優勝を想像させるほどの勢いがあった。ところがそれはほんの一瞬のことで、おかしな下がり方で馬群に飲み込まれて行っただけに、実は気にはなっていたのだが、まさかこんなことになろうとは…。
あれほどの脚を使わなければこんな事故はなかったのかもしれないが、全くの不可抗力のアクシデントなのだから、当然、騎手を責めることはできない。
激戦のG1を勝ち切るには、それだけの代償を払う覚悟が必要だということなのか。
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