【北九州記念】1週前 屈腱炎明けツルマルレオン「ブランクが…」

13日、北九州記念(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。ツルマルレオン(牡6、栗東・橋口厩舎)は小牧太騎手が騎乗して、キタサンウンゲツ(古馬500万下)と坂路で併せ馬。僚馬を先導する形で、終い重点の内容に努めるも、ラストは先着を許した。中間も課せられたメニューを消化しているが、4F54.1-39.4-26.0-13.6秒の時計も目立ったものではなく、本調子には遠い様子だ。

「脚部不安明けで1年ぶりになるからなあ。用心しながらの調整にはなっているけど、速いところはしっかりとやれている。ベストの状態とはいかないまでも、まずまず仕上がってきた感じかな。ただ、これだけブランクが長いとね。気性的にはそんなに気にしなさそうなタイプだけど……」と松井調教助手が語れば、主戦の小牧騎手も「まだまだ太目残りだね」とジャッジ。右前浅屈腱炎という重症からの戦線復帰だけに、慎重な調整を漂わせた。

ハーツクライ産駒の出世頭として、早くから重賞戦線に顔を覗かせ、昨年の当レースで待望の重賞初制覇。それでも、500キロを超す大型馬だけに、脚元の心配はもちろんのこと、長期休養明けが大きな足かせとなる可能性をはらんでいる。連覇の懸かる一戦も、まずは無事に、という思いが陣営の偽らざる本音だろうか。