ここも西浦厩舎、ティアップブロンドが追い合いを制す!!

ティアップブロンド

14年10月26日(日)4回京都7日目4R サラ2才新馬(ダ1400m)

ティアップブロンド
(牝2、栗東・西浦厩舎)
父:ゴールドアリュール
母:フォーティエース
母父:フォーティナイナー

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CWで80秒台を出しているツーエムマイスター。あとは実戦味だけの問題かと思えた戦前の予測だった。それを叩き合いで負かしたのが、西浦厩舎のティアップブロンド。
その母、フォーティエースの主戦であった本田J。フォーティエースは5勝をあげた馬だったが、そのうちの4勝は本田J。残る1勝が幸J騎乗でのものだった。ここらが競馬の縦のラインで、面白い過去である。
4角を廻る時もツーエムマイスターの方が外で楽だと思っていたが、追い合いとなった直線半ばからは、内のティアップブロンドが、グイグイと伸びて行ったのだった…。


火曜の朝に本田師と出会ったので、新馬戦の話をした。母フォーティエースの事を。『そう、ダートの上手い馬だったからね』と言いながらも、『いや~、うちの馬。ゲート早いんだよ。それがレースの時だけ出が悪かったものな…』と悔しがる。『うちのが内で、西浦さんの方が外なのに、反対になってしまうんだから…』と。競馬って思う様にいかないもんだよと、慰めてあげたかった…。

逃げたサトノハーデスが単騎で行く流れ。前半2Fを23.6とそう速くないのだが、2番手に上がったティアップブロンドが、3Fでは半馬身差に詰めて、楽には行かせないよとばかりの流れとなる。その外にツーエムマイスターが、これまたいい手応えで続く。4角に入る時にはツーエムマイスターの勢いが良く、むしろティアップブロンドをも上廻っていた。

しかし直線でいざ追い出した時に、僅かながら内へ凭れた瞬間がツーエムマイスターに出来た。その時に中のティアップブロンドが幸Jが追い出した時と重なり、体勢を立て直す太宰Jの動きで少し間が広くなったティアップブロンドの勢いが増していく。
その後で懸命にステッキを入れていく太宰J。内で追う幸J。最初は半馬身ぐらいだったのが、段々と開いて最後には2馬身近い差となってしまった。最後の1Fが13.3とかなりかかった。ここらが、やや今後の問題となるのかどうかだが、走破時計の1.25.9は《なでしこ賞》のワンダフルラスターブルドッグボスの追い合いで1.25.2だから、比較上が悪くないもの。
負けたツーエムマイスターも、すぐにでも勝ち上がる事であろう…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。