【ジャパンC】トレーディングレザー軽快リハ「速い馬場が好きな馬」

27日、東京競馬場でジャパンカップ(G1)に出走を予定している外国馬の調教が行われた。昨年のアイルランドダービー馬トレーディングレザー(牡4、愛・J.ボルジャー厩舎)はケビン・マニング騎手が手綱をとって芝コースに馬場入りすると、軽快なキャンターでコースを一周弱。ラスト3Fは37秒台、終いは12秒台でまとめ(8F112.1-96.1-80.1-64.8-50.4-36.7-12.1秒)、外国馬3頭の中でも意欲的な調整ぶりをアピールした。

同馬に帯同しているパット・オドノヴァン調教助手は「状態は良いですね。100点に近いデキになっています」と好感触を口にしたが、9月にはオーナーであるゴドルフィンが公式HPで「秋のビッグターゲットはジャパンC」と早々に来日を表明。陣営からは順調な臨戦過程が窺える。

昨年の愛ダービーでは早めに先頭へ抜け出すと、後続の追撃を振り切りV。勝ちタイムの2.27.17(良)は史上3番目の時計となるが、予定していた前走の英チャンピオンSも道悪を嫌って回避しているだけに、如何にも日本の高速馬場への適性を感じさせる。
追い切りで馬場の感触を確かめたマニング騎手も「速い馬場が好きな馬。トップクラスの馬とレースをしてきたので、ここでも良いパフォーマンスができると思いますよ」と一発を示唆。ダービー以降、勝ち星には見放されているものの、対戦相手はザグレイギャツビー、オーストラリア、ザフューグ、ノヴェリストら欧州の超一流どころの面々。鞍上が胸を張るのも頷ける。

デビューからここまで15戦して、全てマニング騎手が騎乗しており、人馬の呼吸は出走馬随一ともいえる。アイルランドの刺客は9年ぶりの外国馬Vへ虎視眈々と牙を剥いでいる。

トレーディングレザー

トレーディングレザー

トレーディングレザー

会見に臨んだパット・オドノヴァン調教助手(左)とケビン・マニング騎手(右)