【阪神JF】素軽さ際立つコートシャルマン「力はヒケをとらない」

10日、阪神ジュベナイルF(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。デビュー戦から無傷の2連勝でここへ挑むコートシャルマン(牝2、栗東・松永幹厩舎)。先週は川田将雅騎手を背にCWコースで追われたが、今週は助手を背に坂路で古馬1000万のヤマニンボワラクテをパートナーに併せ馬を行い、終い一杯に追われて4F52.3-38.8-25.2-12.6秒をマーク。この中間はとにかく素軽いフットワークが際立っている。

前走のりんどう賞から2カ月ぶりの実戦。その前走は新馬戦から3カ月ぶりの実戦で、ジックリと英気を養いながら連勝を決め、いよいよG1への挑戦。ここまで至って順調に攻め馬を消化しており、松永幹夫調教師も「先週のコース追いで川田が乗って併せ馬でやっているし、けさは坂路でやりました。前走時よりもしっかりと攻めてこれましたよ」と仕上がりに胸を張る。

いずれも2着馬と同タイムの辛勝ながら新馬→りんどう賞を2連勝。僅差でも勝ち切った勝負根性は、昨年の勝ち馬レッドリヴェールを彷彿させるもので、前走は持ち時計を一気に2秒2も短縮。一躍クラシックの有力候補に浮上した。「前走の2着馬は、次の重賞でも2着していたぐらいですからね。初めての重賞ですが、力はヒケをとらないんじゃないでしょうか」と師も3連勝でのG1制覇へ色気たっぷりだ。

兄に安田記念を勝ったストリングリターン、姉に桜花賞2着のレッドオーヴァルがいる厩舎期待の大器。姉より一足早くビッグタイトルを手に入れて桜花賞戦線の主役に名乗りを上げる。