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さらば、ジャスタウェイ!引退式でファンに別れ
2015/1/5(月)
1月4日(日)、G1通算3勝、2014年度の世界レーティングNo.1ホース・ジャスタウェイ(牡6、栗東・須貝尚厩舎)の引退式が、京都競馬場で行われた。最終レース直後、夕日が差し込む芝コースに、Mr.Childrenの名曲「終わりなき旅」をBGMに登場したジャスタウェイ。装いは天皇賞(秋)を制した当時と同じ7番のゼッケン。福永祐一騎手を背に、担当の榎本優也調教助手、北村浩平助手に付き添われ検量室前から芝コースへ歩み始めると、4コーナー方面にキャンター。別れを惜しむファンに最後の勇姿を披露した。
「本当は僕が作った酷い曲を(BGMに)流そうかと思ったのですが、ミスターチルドレンの“終わりなき旅”は、ジャスタウェイを担当している榎本君が好きな曲で、ジャスタウェイの“馬生”にとても合った歌詞です」と大和屋暁オーナーらしいユーモアのあるコメントを残せば、一方の榎本助手も「(昨年の)年末は有馬記念だけを考えていたので、引退や別れをイメージする余裕がありませんでしたが、こうやってVTRを見たりして、これでお別れなのかと、今になって寂しい気持ちが芽生えてきました」としみじみ。愛馬と苦楽をともにしてきた若き女房役は、最愛のパートナーとの別れを惜しんだ。
“ラストラン”以降も関係者との口取り撮影、記念撮影にも落ち着いた様子で臨んだジャスタウェイだが、今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りとなる(初年度の種付け料は350万円)。「総力をあげていきたい。人気が殺到している父のハーツクライも手助けしてくれるでしょう」と生産者である社台コーポレーション白老ファームの角田修男氏。幸いにも同スタリオンでの今年度の新種牡馬はジャスタウェイのみ。世界を制したDNAを求め、種付けのオファーは殺到しそうだ。
人気アニメに因んだ馬名で一躍脚光を浴び、惜敗が続いた歯がゆい日々も経験。厳しいローテーションやアクシデントを克服し、ギリギリの状態での出走となった天皇賞での4馬身差圧勝から、初の海外遠征となったドバイDFでの衝撃のレコード勝ち、不良馬場の激戦を僅か9cm差の着差で制した安田記念。日本中の期待を背負った凱旋門賞挑戦。日本競馬史上初となる世界レーティングNo.1獲得など……。決してエリート街道を歩んできたわけではないが、不屈の走りをみせ、世界の壁を乗り越え、新しい扉を開き続けたジャスタウェイ。記憶にも記録にも残るキャリアを刻んだスーパーホースは、ターフとファンに別れを告げ、“終わりなき旅”へと出発する。
【馬主 大和屋暁氏のコメント】
「今日は寒い中たくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。ジャスタウェイがこうして引退できるのも皆様の応援のおかげです。ジャスタウェイはお父さんになります。これからは子供たちに期待してください。僕も期待しています」
【 須貝尚介調教師のコメント】
「ジャスタウェイと戦っていた時間が自分の調教師人生の中で財産になると思います。これからはジャスタウェイの子供で世界と戦える馬を作る責務ができた心境でいます。ジャスタウェイをこれまで応援していただいて本当にありがとうございました」
【福永祐一騎手のコメント】
「デビュー前の育成牧場で初めて騎乗してから、引退レースまで数多く乗せてもらいました。ドバイでのレースは世界中のホースマンが驚いていた凄い走りでした。これからは元気に種付けしてもらって、また子供たちに乗ることができたら最高です」
【榎本優也調教助手のコメント】
「今日のラストランを見て、これで終わりだと寂しい気持ちが湧いてきました。また子供たちを担当して、大きなレースを勝ちたいと思います」
【生産者 有限会社 社台コーポレーション白老ファーム 角田修男氏のコメント】
「父親のハーツクライの目の前の馬房を用意しています。これから父を凌駕するような馬を作っていきたいと思います」
ジャスタウェイは半姉が北九州記念2着のスカイノダンという血統で、2010年のセレクトセールで1260万円で落札。馬主は大和屋暁氏、生産者は社台コーポレーション白老ファーム。
獲得賞金は5億9569万4000円(付加賞含む)、海外獲得賞金は3億1371万5000円。馬名の意味由来は「その道。ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何者でもない それ以上でもそれ以下でもない」。
ジャスタウェイ
(牡6、栗東・須貝尚厩舎)
父:ハーツクライ
母:シビル
母父:Wild Again
通算成績:22戦6勝
重賞勝利:
14年安田記念(G1)
14年ドバイデューティF(G1)
13年天皇賞・秋(G1)
14年中山記念(G2)
12年アーリントンC(G3)
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4歳時以来に京都にお目見えしたジャスタウェイ
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競馬ラボの特別企画で作成した横断幕 たくさんの応援コメントのご応募ありがとうございました!
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