【シンザン記念】敗因明白ナヴィオン「まともに走れば」

8日、シンザン記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ナヴィオン(牡3、栗東・橋口厩舎)は助手が騎乗して古馬500万のスクワドロンと併せ馬。先着を許したものの、追ってからの反応はマズマズで4F53.3-39.5-26.3-13.4秒をマーク。朝日杯FS11着からの巻き返しを狙う。

4F50秒2の坂路ベストタイムがあって、時計そのものはやや物足りない印象も、水分を含んだ馬場は攻め馬、実戦ともに現状は得意といえないようで「コンスタントに使ってるし、この馬場だからね」と赤木調教助手は苦笑い。それでも身のこなしの良さはさすがにオープン馬。「無理をさせない程度にしっかりやっておいた。大きな上がり目はどうかも状態は変わらずきてるね」と合格点を与える。

デビュー戦での上がりタイムは2歳のマイル戦では破格ともいえる32秒7。2着に負かした相手がのちに3連勝で阪神JFを勝つショウナンアデラ。この1戦だけを見てもポテンシャルの高さは相当なもの。その勝ちっぷり強烈すぎたために、ここ2走のモタつきが物足りなく映るも「2走前はゴチャついて、前走は馬場。敗因ははっきりしてるし、まともに走ればチャンスはある馬ですよ」と力負けではないことを明言する。昨年の2歳女王に唯一土を付けた馬がこのままでは終われない。