【1回京都】サンガッロ…小平奈由木の注目新馬レポート

サンガッロ
(牡3、栗東・西浦厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ファルネーゼ
母父:フレンチデピュティ

2年連続してチャンピオンサイアーに輝き、ディープインパクトの登場後も勝ち鞍を伸ばし続けるキングカメハメハの産駒。コンスタントに勝ち上がるうえ、豊富な成長力にも定評があり、ローズキングダム(朝日杯FS、ジャパンC)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、歴史的な名牝のアパパネ(阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞、ヴィクトリアマイル)をはじめ、スプリント部門へはロードカナロア(スプリンターズS2回、香港スプリント2回、高松宮記念、安田記念)、ダート路線にベルシャザール(JCダート)、ホッコータルマエ(かしわ記念、帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典2回、川崎記念、チャンピオンズC)、ハタノヴァンクール(ジャパンダートダービー、川崎記念)、タイセイレジェンド(JBCスプリント)と、様々なカテゴリーに一流馬を送り出している。この世代からも大物の誕生が待たれる。

母ファルネーゼ(その父フレンチデピュティ)はダートで3勝をマークした。同馬は初仔。祖母がG3・ファーストレイディH、同・シャーリージョーンズHなど米14勝のユーキャンドゥイット。同馬の叔父母にスティリスタ(2勝)やリュクスメジャー(現3勝)がいる。G1サラブレッドクラブの募集総額は2400万円だった。
社台ファームで体力アップが図られた後、10月13日、山元トレセンへ移動。入念に15-15を消化したうえ、12月11日、栗東に入厩した。19日のゲート試験を一発合格。ひと追いごと時計を詰め、パワフルな動きが目を引く。いきなりエンジン全開となろう。

1月24日(土)、京都のダート1800mにスタンバイ。幸英明騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。