【羽田盃】ストゥディウムが鮮やかに差し切ってまず一冠

4月22日(水)、大井競馬場で行われた南関東重賞・第60回 羽田盃(S1)(3歳 定量 1着賞金3500万円 ダート1800m)は、石崎駿騎手騎乗の2番人気・ストゥディウム(牡3、船橋・矢野義厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:54.6(重)。

2着には半馬身差で1番人気・オウマタイム(牡3、船橋・林正人厩舎)、3着には3/4馬身差で11番人気・ラッキープリンス(牡3、浦和・小久智厩舎)が続いて入線した。

ドライヴシャフト、ヴェスヴィオ、ウインバローラス、そして単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されたオウマタイムの4頭が先行争いを展開。1コーナー出口でドライヴシャフトが単騎先頭に立とうとするが、オウマタイムが行きたがる素振りを見せながらピッタリとマークする。5番手以下はラッキープリンス、ルコンポゼ、ジャジャウマナラシ、フラットライナーズ、クラバズーカーらが追走し、ストゥディウムも後方から徐々にポジションを押し上げていく。
レースが大きく動いたのは3コーナー。オウマタイムが一気に仕掛けて5馬身のリードで直線へ。ヴェスヴィオとラッキープリンスが併せ馬の形でオウマタイムを追うが、その差はなかなか詰まらない。そのままゴールへ飛び込むかと思われたところを大外から一気に伸びたストゥディウムがゴール寸前で捕らえて優勝。重賞2勝馬が大一番で逆転劇を見せた。

勝ったストゥディウムは昨年の平和賞、ハイセイコー記念の勝ち馬。1番人気に支持された前走の京浜盃は1コーナーで致命的な不利を受け11着と大敗。オウマタイムとの立場が入れ替わってしまったが、今回はスムーズな追走で脚を溜め、直線でその決め手が爆発。見事な一冠制覇となった。
馬主は(株)Nicks、生産者は様似町の清水誠一氏。

なお、上位5着までの馬には6月3日(水)に大井競馬場で行われる東京ダービー(S1)の優先出走権が、勝ったストゥディウムには7月8日(水)に大井競馬場で行われるジャパンダートダービー(Jpn1)の優先出走権が与えられた。

【石崎駿騎手のコメント】
「前回は休み明けということもあり、道中も上手くいかないチグハグなレースになってしまいましたので、今日はとにかくスムーズな競馬を心掛けて乗っていました。直線は前を見ないで、馬の脚を信じるだけでした。次は当然、東京ダービーということになると思いますが、1冠目を獲ったといっても、まだ実力的に抜けたとは思わないので、次もこの馬の競馬に徹して力を出し切れるように頑張りたいと思います」

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ストゥディウム
(牡3、船橋・矢野義厩舎)
父:ルースリンド
母:ルナマリア
母父:ジェイドロバリー
通算成績:9戦4勝
重賞勝利:
15年羽田盃(S1)
14年ハイセイコー記念(S2)
14年平和賞(S3)

ストゥディウム

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