【マイラーズC】充実一途の動き 勢い十分テイエムタイホー

23日、マイラーズC(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。目下マイル戦を2連勝中のテイエムタイホー(牡6、栗東・鈴木孝厩舎)は助手を背にCWコースを単走追い。ゆったりとした流れから終いをサッと伸ばされて、6F84.9-68.8-38.9-11.6秒をマーク。馬の状態は高いレベルでキープされている。

今年に入って3戦連続2着のあと、デビュー34戦目にして初のマイル戦となった武庫川Sで2馬身差の快勝。オープンへの昇級初戦となった前走の六甲Sは3馬身半差とさらに着差を広げての2連勝。それまでの甘さがウソのような勝ちっぷりで、完全に本格化ムード。鈴木孝志調教師は「攻め馬で引っ掛かると実戦でも掛かってしまうのが多かったのです。なので、今年に入ってからは前半は折り合い重視で、ラストをしっかりと伸ばす調教をしています」と好調を分析。この追い切りに関しても「ええ、いつも通りですよ」と仕上げに抜かりはない。

前走は好位から差し、2走前はハナを奪っての逃げ切り勝ち。気になるポジショニングは「位置取りは特に気にしていません。ハナでも後ろからになったとしても、自分のペースで走らせます。そこらはジョッキーも掴んでいますからね。極端に速い時計はどうかも、1分32秒後半ぐらいなら対応できそうですね」と出たなりのマイペースに終始する構えだ。

ダノンシャーク、グランデッツァが回避して幾らかメンバーは楽になったが、それでもこれまでに比べると数段レベルアップされ、文字通り試金石となる一戦。連勝の勢いが一線級に通用するか、ここをアッサリと突破するようだとマイル戦線は一段と面白くなる。