【天皇賞(春)】真っ向勝負のクリールカイザー「騎手に任せる」

29日、日曜京都11レース・天皇賞(春)(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、日経賞10着のクリールカイザー(牡6、美浦・相沢厩舎)は、田辺裕信騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.1-52.3-39.4-13.3秒をマークした。

【相沢郁調教師のコメント】
「前走の敗因はよく分かりませんが、もしかすると少し体が立派だったかなという感じもあります。中間は稽古をかなりビシビシやってきました。先週もある程度やったので、今日はジョッキーに乗ってもらって感触を掴んでもらう程度でした。

田辺騎手も『勝負します』と言ってくれましたよ。気持ちの面でアテにならないところがありますし、何かやりそうな雰囲気もありますけど、体も絞れてきましたし、前走の敗因がそこ(馬体重)だとしたら、前走よりも良い状態でレースに臨めると思います。ゴールデンウィークの渋滞が心配ですが、上手くクリアしてほしいです。

距離はこなせると思いますが、切れる脚がないタイプなので、そこをどう乗るかですね。自分の頭の中にもイメージはありますが、田辺騎手に任せます。G1なので相手は強いですが、天皇賞は調教師として一度は取ってみたいレースですからね。頑張ってもらいたいです」

クリールカイザー

▲何かやりそうな雰囲気があるクリールカイザー


前走、日経賞9着のトーセンアルニカ(牝5、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F70.3-54.1-39.7-12.7秒をマークした。

【木村哲也調教師のコメント】
「前走は最近になくスタートを上手く切ってくれましたが、前半の位置取りが中途半端になってしまい、終始外々を回る感じになってしまいました。レース自体で傷んだところはありませんでしたし、厩舎に置いて馬を見て、疲れが取れてから徐々に負荷をかけてきました。

今日の追い切りはウッドでやりましたが、自分でリズムを作って走っていました。良い意味でズルをするところがあるので、今日の追い切りも後ろから若い馬を来させて最後まで気を抜かせないようにしましたが、しっかりと走り切っていました。

天皇賞はタフなレースになりますし、瞬発力勝負にどれだけ対応できるかですが、今は体調が良いので対応してくれるかなと思っています。ジョッキーもこの馬に乗ったことがあって、クセを分かっていますし、能力の高さも分かってくれているので、信頼して任せます」

トーセンアルニカ

前走、中日新聞杯11着のネオブラックダイヤ(牡7、美浦・鹿戸雄厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.2-52.0-38.6-13.1秒をマークした。

【鹿戸雄一調教師のコメント】
「中間も順調にきていますし、今週も予定通りの稽古が出来ました。だいぶ普段から落ち着きが出てきましたよ。レースでの位置取りはあまり気にしない方が良いか、と思っています。

理想を言えば、ハナに行ってスイスイ運べればと思いますが、あまり考えないで馬の気持ちを損ねないように乗ってもらえれば、と思っています。G1で相手も強いですし、楽ではないかと思いますが、気分良く走れれば頑張れるので、あとは気持ち次第ですね」