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【ヴィクトリアM】ストレイトガール「力を発揮しやすいコース」
2015/5/13(水)
13日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年のこのレースで3着に入ったストレイトガール(牝6、栗東・藤原英厩舎)はCWコースで助手が騎乗しての最終追い。先週は戸崎圭太騎手を背に一杯に素軽い脚捌きを見せていたが、今週も直線で鞍上が軽く仕掛けるとスムーズに反応。5F65.6-49.9-36.9-12.0秒をマークした。暮れの香港スプリントでは海外の強豪を相手に3着と健闘。勝ったエアロヴェロシティが来日した高松宮記念ではホーム・日本の大将格としてG1初勝利を期待されながら13着。直線で前がふさがって何もできなかった昨年の函館スプリントSを除けば2年半以上なかった大敗を喫してしまった。
その敗因について、藤原英昭調教師は「前走だけはあまり敗因が分析できないという感じが今もしているので。何故なのだろう、とはずっと考えているのですけどね」と首をかしげるが、中間の攻め課程からはダメージも感じられないだけに、昨年3着と健闘したゲンのいいレースでの巻き返しが期待される。
牡馬の一線級、世界トップレベルを相手に互角の競馬を演じた底力と名門厩舎の渾身仕上げで無冠返上となるか。その走りは大いに注目となる。
5月17日(日)に行われるヴィクトリアM(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
ストレイトガールを管理する藤原英昭調教師の一問一答は以下の通り。
●こちらの調整でG1を獲らせてあげたい
-:まずは高松宮記念のことからお伺いしたいのですが、渋った馬場でのレースでした。振り返ってどうでしょう?
藤原英昭調教師:香港から帰ってきた体調は悪くなかったんですけどね。馬場の影響と外枠というので……。こちらが思っているより負け過ぎというのもあって、その原因が何かを考えていたのですが。
-:分析されて、ある程度の結論というのは出たのでしょうか。
藤:大体いつもだったら分かるのですが、前走だけはあまり敗因が分析できないという感じが今もしているので。何故なのだろう、とはずっと考えているのですけどね。
-:非常に層が厚い香港のスプリント界で、あれだけの成績を収めています。ですから、地力というのは間違いないわけですからね。
藤:そうですね。香港で勝った馬が結局、高松宮記念を勝ちましたからね。そういう意味で、その3着というのは実力的には見劣らないと思っていたのですが、やはり牝馬で6歳になって、という影響が若干あるのかもしれません。
-:今回は中6週という中間だったわけですが、その間の調整過程を教えていただけますか。
藤:その後もここを目指して、去年同様に順調に予定どおりきています。あとは馬の気持ちであったり、内面的な部分がどう影響するのか見えないところはありますけれど。
-:そういったもののひとつの指標として、1週前に戸崎ジョッキーを鞍上に追われた訳ですが、この時は先生からはどういった指示をされましたか?
藤:やはり初めての騎乗なので、馬とコミュニケーションを取って、また1600mなので、そのイメージを持って道中上手く折り合って、終いを生かそう、という指示を出しました。上手く乗れていたし、馬も予定どおりの動きをしてくれました。
▲予定通りの調整をこなした昨年3着のストレイトガール
-:今日の(13日)の最終的な調整なのですが、どういった点に主眼を置いたかを教えてください。
藤:前走は最後に坂路で岩田君を乗せてある程度の時計を出したのですが、今回はいつもどおり、ストレイトガールの馬づくりというところで、最後CWコースで助手が乗って気持ちよく走らせたという感じです。原点に戻ろうかという調教ですよね。
-:昨年ヴィクトリアマイル以来の距離ということになりますが、その点で今日の追い切りで気を遣われたという点はありましたか?
藤:ずっとスプリント戦で牡馬と戦うというのは、やはり若干無理があったのかなという部分があったので、牝馬同士で1600mというのは、まだ戦えるのであれば凄く条件がいいレースです。いい勝負ができるイメージでつくっているのです。
-:それにしても6歳になっても頑張るという、頭の下がる思いの馬ですね。
藤:本当に感謝しきれないくらいの馬なので、何とかこちらの調整でG1を獲らせてあげたいというのが厩舎スタッフの目標でもありますから。そういう意味では数少ないレースになってくるので、そのひとつとして目指したいなと思っています。
-:タフな東京マイルのレースということになりますが、先生ご自身で思い描いている展開などがありましたら教えてください。
藤:やはり去年のように中団から構えて終いを生かすというような。良馬場というのが絶対条件になりますが、そういう意味では東京は走りやすいし、馬がノビノビと力を発揮しやすいコースだと思っていますので、去年も僅差の3着でしたから、いいイメージで自信を持って臨みます。
-:注目を集める一頭です。最後、ファンに向けて一言いただけますか。
藤:ここまでスプリント戦で牡馬相手に頑張ってくれました。馬には本当に感謝しつつ、我々スタッフはもう一度花を咲かせたいというところで頑張っていますので、応援よろしくお願いします。
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