【プロキオンS】59キロ克服がカギとなるベストウォーリア

8日、プロキオンS(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年の覇者ベストウォーリア(牡5、栗東・石坂厩舎)は助手を背に坂路で古馬500万のレッドロンメルを1秒1追走。先週に続いて今週もビッシリと負荷をかけられ、4F52.1-37.5-24.6-12.3秒のタイムで2馬身ほど先着を果たした。

5月の交流Jpn1・かしわ記念2着以来となる出走。古泉調教助手は「先週あたりは少し重たく感じたけど、今週乗った助手は『反応のスピードが違ってた』と。少し太めを心配してたけど、うまく仕上がってきたんじゃないかな」と評価。時計の比較でいえば先週の方がラスト2Fのラップは速いが、トータルでは先週より大きく時計を詰め、確実に実戦モードに入ってきた。

不安を挙げるとすれば「あとは久々と59キロがどう出るか」という斤量だが、今年は前走のかしわ記念、前々走のフェブラリーS(3着)がともに久々の競馬で結果を出しており、逞しい馬格、レースぶりにも器用さがあって、こなせる下地は十分。「いい結果を出して秋に向かいたいですね」と話は前向きだ。

3歳以降、ダートのマイル以下で3着を外したのはG1初挑戦だった昨年のフェブラリーS13着のみ。南部杯を勝ち、今年2戦の内容からも、この路線でトップレベルにいるのは間違いない。昨年勝っているゲンのいいレースで完全復活の狼煙を上げたい。