【小倉記念】好調維持マデイラ「スタートを決めていい位置で」

5日、日曜小倉11レース・小倉記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、福島テレビオープン8着のマデイラ(牡6、栗東・荒川厩舎)は、助手が騎乗しポリトラックで5F70.7-53.0-38.9-12.2秒と上がり重視の調整。ゴール前でやや強めに追われると力強い脚捌きでゴールを駆け抜けた。

西山調教助手は「中1週で福島まで遠征して、中1週で小倉なんで、追い切りはソフトに。ええ、調子は変わりなくきていますよ。前走は最後は脚を使っていますが、出遅れたのが痛かった。2走前のようにスタートを決めていい位置で運びたい。ハンデも同じ52キロですしね」とデキに陰りがないことをアピール。2走前の七夕賞は最低人気を覆す3着。再び高配当の使者となるか。


前走、垂水S1着のノボリディアーナ(牝5、栗東・松永昌厩舎)は、助手を背に坂路で馬なりの調整。4F52.2-38.2-25.8-13.8秒と少し上がりを要したが、シッカリと負荷をかけられて臨戦態勢は整っている。

松永昌博調教師も「テンが速かった分、予定より2秒近く時計が速くなったな。ま、ここまでの調整は狂いなく順調にこれているからね。木曜に小倉入りして、金曜には幸を乗せてゲートも練習しておくよ。前走の内容なら2000mもこなしてくれると思う」と昨年の中山牝馬S以来となる重賞挑戦に気合十分。3歳時の白百合Sでは重賞2勝のウリウリを相手に逃げ切り勝ち。前走は紅一点の身で牡馬を封じており、重賞でも侮れない存在だ。

前走、マレーシアC9着のジャイアントリープ(牡5、栗東・村山厩舎)は、古馬1000万のオールブラッシュを5秒以上追い掛けるハードな攻め。1馬身ほど先着を許したが、自身の動きは力強く、6F79.8-64.1-49.8-37.0-12.9秒を計時した。

ここは格上挑戦となるが、この春は馬場に泣かされた印象で、3歳時の京都新聞杯3着の内容からも、ローカルのハンデ重賞なら不気味な存在。村山明調教師は「オールブラッシュを追いかける形でしっかり攻めました。いい動きでしたし、状態もいいですね。長く脚を使えないタイプだし、小回りコースは合うと思います」と色気を見せている。