【関屋記念】人馬とも悲願の重賞初Vへ マジェスティハーツ

12日、日曜新潟11レース・関屋記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、鳴尾記念4着のマジェスティハーツ(牡5、栗東・松永昌厩舎)は、CWコースで森一馬騎手を背に古馬1000万のマルカファインと7F追い。楽な手応えのまま鞍上がゴーサインを出すと3馬身先行させたパートナーを楽に捕らえ、7F97.4-80.3-64.7-50.9-37.6-12.7秒でゴールを駆け抜けた。

「馬なりでサッと。いい動きだったし、いい状態でレースに持っていけそうだね。一馬(森騎手)は調教も競馬でも何度も跨っているし、この馬のことはよく分かっている。モタれ癖があるから、今回はレースでハミを換えてみる。うん、この効果で真っ直ぐ走ってくれればいいね。力があるのは間違いないんだから」と追い切りを見届けた松永昌博調教師。過去9回の重賞挑戦で2着3回、3着1回といつタイトルに手が届いてもおかしくない実力馬。10度目の挑戦で悲願成就となるか。


前走、中京記念6着のアルバタックス(牡5、栗東・石坂厩舎)は、助手が騎乗して坂路で単走追い。終いハードに追われると力強いフットワークで一気に登坂。4F52.0-38.1-25.0-12.4秒をマークした。

上田調教助手は「使って上向くタイプらしく、動きも良くなってきましたよ。前走は最後で同じ脚色になったけど、一瞬は抜けるかと思う勢いがあった。道中の位置取りだけでしょうね。新潟コースは相性もいいし、今度も頑張ってほしいです」と2年半ぶりの重賞挑戦となった前走を振り返り、確かな手応えを掴んだ様子。新潟のマイルは過去2戦で2、3着と結果を残しており、上位進出の期待がかかる。


前走、中京記念10着のゴールドベル(牡6、栗東・庄野厩舎)は、助手を背に古馬オープンのマヤノリュウジンと坂路で併せ馬。2馬身ほど先行してスタートし、前半の入りが遅かった分、全体の時計はやや地味だが、ラスト2Fは弾けんばかりの脚捌きで4F54.0-38.3-24.0-12.2秒の速いラップで同入フィニッシュを果たした。

キャリア30戦目にして初の重賞挑戦となった中京記念は10着と敗れたが、その差はわずか0.5秒。庄野靖志調教師は「追い切りの動きも良かったし、中間も変わりなく順調にきていいますよ。前走は少しゴチャつくところもあって力を出し切れなかった。それでも0秒6差だし、着順ほど惨敗したわけじゃないからね。うん、マイルでも大丈夫はことは見せてくれました。うまく展開がハマるようなら」とショックの色はない。決め手勝負になれば不気味な存在だ。