【神戸新聞杯】1週前 リアルスティール「休み明けの影響ない」

17日、神戸新聞杯(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。日本ダービー4着後、左前脚の骨折明け初戦を迎えるリアルスティール(牡3、栗東・矢作厩舎)は福永祐一騎手を背にCWコースで古馬1000万クラスのイクラトロを1.1秒追走する形で調整。直線に入ってから強めに追われ、余力を残しながらも好タイムをマーク。相手が最後にバテたのもあるが、1.9秒先着の鋭い動きを披露。タイムは6F80.8-52.0-38.3-11.6秒を叩き出した。

渋田調教助手は「今回は3日間開催の影響もあって、本来ならばもっと攻め駆けする併走馬を用意したかったですね。それでも、終いの動きは骨折明けの影響を感じさせないもの。1週前としては、これ以上ない動きだったのではないかと思います」とコメント。病み上がりでも不安を一掃する動きに、満足気な様子をのぞかせた。

さらに「ひと夏をこして、体格面よりも精神面が一回り成長したように感じます。追い切りに乗ってくれた福永ジョッキーも好感触でした。この中間の乗り出しも早かったし、休み明けの影響はありませんよ」と語り、春からの成長も感じとっている様子だった。

今夏は2冠馬ドゥラメンテ、リアルスティールが骨折と、クラシックで話題の中心にいた2頭のアクシデントは競馬界に激震を与えたが、幸いにも本馬は前哨戦を使えるほどの軽症に留まった。最大のライバル不在のクラシックロードとはいえ、悲願のタイトルへ向け、秋緒戦を好発進といきたいところ。実績馬が貫禄をみせつけるお膳立ては着々と整っているようだ。

リアルスティール

リアルスティール

リアルスティール

▲イクラトロと併せ馬を行うリアルスティール(右)


リアルスティール

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