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【4回阪神】エルリストン…小平奈由木の注目新馬レポート
2015/9/22(火)
エルリストン(牡2、栗東・須貝厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:アスペンアベニュー
母父:トワイニング
レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、ヒルノダムール(天皇賞・春)、グレープブランデー(ジャパンダートダービー、フェブラリーS)など、様々なカテゴリーに一流馬を送るマンハッタンカフェが父。2009年にチャンピオンサイアーとなった以降も高いレベルで安定度を保ち、昨年のリーディング争いでも6位を確保している。現3歳にルージュバック(きさらぎ賞)、クイーンズリング(フィリーズレビュー)ら。今夏にこの世を去ったのが惜しまれるが、残された産駒にも父の名を高める逸材が潜んでいるはず。
母アスペンアベニュー(その父トワイニング)は未勝利だが、その姉兄にアスペンリーフ(1勝、レジネッタの母)、ラシルフィード(5勝)、アップドラフト(5勝、京成杯AH2着)など。アスペンツリー(現1勝)が同馬の半兄にいる。曽祖母ノーザンアスペン(G1・ゲイムリーH、G2・アスタルテ賞)に連なるファミリーだ。G1サラブレッドクラブにラインナップ。募集総額は3000万円だった。
追分ファーム・リリーバレーにて体力強化が図られ、6月11日にトレセン近郊の吉澤ステーブルWESTへ。8月15日、栗東に入厩した。坂路でタイムをマークしながら、並行してゲート練習もこなし、27日の試験を1回でパス。ひと追いごとに反応が上向き、先週の坂路を53秒1で駆け上がった。ラストも12秒8。ダートをこなせそうなパワーやスタミナが伝わってくる一方、父らしい柔軟性や末の破壊力も兼備している。
9月27日(日)、阪神の芝2000mでデビュー。追い切りにも跨り、好感触を得ている浜中俊騎手で。
小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。
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