3歳馬・アンビシャスは痛恨の出遅れで6着「スタートが全て」

●10月11日(日) 4回東京2日目11R 第66回毎日王冠(G2)(芝1800m)

メンバー中、唯一の3歳馬ながら2番人気の支持を集めていたアンビシャス(牡3、栗東・音無厩舎)は、痛恨の出遅れを喫してしまい、6着に敗れた。

スタートで躓き、馬群から約3馬身置かれる当馬の姿がターフビジョンに映し出されると、スタンドからはどよめきの声が上がった。道中は終始最後方を追走し、直線では大外から差を詰めたものの、出遅れのロスを取り戻すまでには至らなかった。

M.デムーロ騎手は「久々のせいかスタートが悪かったね。メンバーも強かった。それでもよく頑張っていた」と健闘を讃えたものの、音無秀孝調教師は「スタートが全て。いつもはトップスピードでスタートを切るような馬だし、出遅れは想定していなかった」と、腑に落ちない様子を見せた。

賞金加算に失敗したことで、次走に予定していた天皇賞(秋)への出走が叶わない可能性も出てきた。音無師は今後について「マイルCSや金鯱賞なども含めて、他の路線に進むことも考えなくてはならない」とコメントしている。

上がり3Fはメンバー中最速の33秒0を計時しており、誰もが「出遅れさえ無ければ……」と思うような惜しいレース内容。マイル・中距離の両路線から集った一線級の古馬たちを相手に、その能力の高さは十分に示したと言えるだろう。今回の雪辱を果たす日は、そう遠くない将来に訪れそうだ。