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【5回京都】レッドアルバ…小平奈由木の注目新馬レポート
2015/11/10(火)
レッドアルバ(牡2、栗東・石坂厩舎)
父:キングカメハメハ
母:イタリアンレッド
母父:ネオユニヴァース
2年連続してチャンピオンサイアーに輝き、ディープインパクトの登場後も勝ち鞍を伸ばし続けるキングカメハメハの産駒。現3歳ではレッツゴードンキ(桜花賞)、ドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)がクラシック制覇を成し遂げた。コンスタントに勝ち上がるうえ、豊富な成長力にも定評があり、ローズキングダム(朝日杯FS、ジャパンカップ)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、ラブリーデイ(宝塚記念)、アパパネ(阪神JF、牝馬3冠、ヴィクトリアマイル)だけでなく、スプリント部門へはロードカナロア(スプリンターズS2回、香港スプリント2回、高松宮記念、安田記念)、ダート路線にもホッコータルマエ(かしわ記念、帝王賞2回、JBCクラシック、東京大賞典2回、川崎記念2回、チャンピオンズC)など、様々なカテゴリーに一流馬を送り出している。
母イタリアンレッド(その父ネオユニヴァース)は府中牝馬S、七夕賞、小倉記念に優勝。7、8月に限定すれば、6戦6勝というパーフェクトな成績を収め、2011年のサマー2000シリーズでチャンピオンに輝いた。同馬は注目の初仔となる。祖母バルドネキアがG3・プシケ賞など仏伊で4勝、伊オークスでも2着。曽祖母のローザデカーリアンも重賞を2勝している名門ファミリーである。東京サラブレッドクラブの募集総額は3600万円だった。
社台ファームで体力強化が図られ、7月25日、函館競馬場に入厩。8月6日にはゲート試験をパスしたが、いったんトレセン近郊の吉澤ステーブルWESTへ移動し、成長を促した。9月30日、栗東に到着。以降も手順を踏みながら、丁寧に心身が磨かれてきた。力が要る坂路での動きは地味でも、着実に反応が良化。軽い芝ならば、母譲りの切れを発揮できるはず。
11月15日(日)、京都の芝1800mに初登場。母ともコンビを組み、抜群の相性を誇った浜中俊騎手で。
小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。
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