【ジャパンC】古馬制圧に自信の池江寿師「大外でもいいくらい」

11月29日(日)に行われるジャパンC(G1)の最終追い切りが、26日、栗東トレセンで行われた。
追い切り後、ミッキークイーン(牝3、栗東・池江寿厩舎)を管理する池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。

●ゆとりあるローテで次は古馬を制圧

-:前回の秋華賞では厳しい流れ、厳しいレースの中での快勝でした。あのレースを振り返っていただけますか?

池江泰寿調教師:京都コースは高速馬場で前が止まらないので、後方からでは勝つのは難しいと思い、ジョッキーと話し合ってゲートを出して、中団よりは前に付けて行こうと。かなり前半1000mのラップも速かったですが、それでいて後続の追撃を封じ込めて、この世代の3歳牝馬では頭ひとつ抜けた存在だなと。着差以上に強さを感じましたね。

-:改めて強さを実感されたということですか?

池:そうですね。オークスの時は切れ味だけで勝ったという感じでしたが、前回は速い流れを捻じ伏せに行って、それでいて後方で待機して末脚に懸けていた馬を封じ込めたと。強い競馬をしたなと感じましたね。

-:二冠達成の後はエリザベス女王杯という選択肢もあったと思います。

池:いや、秋華賞前にJCというプランは出ていましたからね。そのつもりではいました。

-:ジャパンカップをローテーションに入れる一番の要因は何だったのでしょうか?

池:ローテーション的に詰めて使えないタイプなので、エリザベス女王杯より2週後のJCというのはゆとりがあっていいし、53キロで出られるというのも魅力のひとつだったので、そこで決めたのです。

ミッキークイーン

この日もいいキレ味で駆け抜けたミッキークイーン


-:秋華賞ではある程度前に付けての競馬ができることを示しました。ここにきての成長ぶりはどのあたりに一番感じておられますか?

池:体質もだいぶ強くなってきましたし、見た目はそんなに変わらないのですけれどね。精神的にもどっしりして動じない性格になってきました。

-:短期放牧から戻って、その後の状態で実感されている点をお願いします。

池:秋華賞は非常にいいデキだったのですが、同じくらいの状態で出せそうという手応えを感じています。

-:今朝の調教も楽な感じに見えて、最後はえらい脚を見せましたね。

池:そうですね。いいキレ味でした。

●課題はやはりゲート

-:この馬も変則調教で臨むことになりますが、一番主眼に置いた点を教えてください。

池:もうコンディションを整えることと、あとはやりすぎない、テンションを上げすぎないということですね。

-:そういった点でも良い調教になりましたか?

池:ええ。いい調教ができて良かったなと思っています。

ミッキークイーン

自信に満ちた表情で質問に答える池江泰寿調教師


-:オークスでも経験した東京の2400mですが、今回の一番のポイントになる点はなんでしょうか。

池:今回もゲートだと思います。

-:前回は上手くこなしてくれましたね。

池:大外枠の最後入れで、中にいる時間が短かったので良かったのですが、今回はどうなるかわからないので。ゲートですね。

-:枠順などはあまり関係ない?

池:大外でもいいくらいですよ。

-:3歳牝馬の大いなる挑戦になります。今回の期待をお聞かせください。

池:3歳は牝馬を含めて好走していますし、3歳牝馬では能力が抜けているので、十分挑戦する価値のある馬だと思いますし、勝つつもりで頑張っていきたいと思います。