【シンザン記念】伸びシロたっぷりマゼラン昆師「更に一歩進んだ状態」

6日、日曜京都11レース・シンザン記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、新馬戦1着のヒルノマゼラン(牡3、栗東・昆厩舎)は、古川吉洋騎手を背にCWコースで古馬500万のアルパーシャンの外を1秒先行。前半の入りが遅かった分、トータルの時計は目立たないが、直線で鞍上がビッシリ気合を入れると最後まで脚色が衰えることなく、ラスト1Fは11.7秒をマーク。6F86.9-70.4-54.7-40.1-11.7秒を叩き出した。

動きを見届けた昆貢調教師は「前走は“新馬なら勝てる”という仕上げ。今回はそこから更に一歩進んだ状態まで上げてきてる。今週もそのつもりで調教をやりました。ええ、1回使って更に良くなっているのは間違いないでしょう。相手は強くなりますが、前走も他が強ければもっといいパフォーマンスを見せられたと思ってますから。伸びシロの大きさもあるし、どういう走りを見せてくれるか楽しみ」と大きな期待を寄せる。リオンディーズ、ハートレーが成し遂げた新馬→重賞勝ちというトレンドに乗ることが出来るか。


前走、デイリー杯2歳S3着のノーブルマーズ(牡3、栗東・宮本厩舎)は、高倉稜騎手が跨がってCWコースへ。古馬1000万のナリタロックを0.7秒追走し、徐々にピッチを上げると、最後は力強いフットワークでパートナーを交わし去り0.7秒先着。タイムは6F83.2-68.0-53.3-38.9-12.4秒を計時。

「前走後はここを目標に。短期放牧を挟んで順調に乗り込んできたよ。けさは高倉と相談して長めからビシッと。うん、いい動きだったね。2走前のオープン特別も差がなかったし、前走も重賞で3着。勝ち馬は強かったけど、うちのも最後は盛り返そうとしてたからね。派手さはないけど、力のある馬なんですよ」と宮本博調教師は愛馬をアピール。オープンで揉まれてきたキャリアを生かしたいところだ。


前走、500万下2着のファインニードル(牡3、栗東・高橋忠厩舎)は、明日追い切る予定。レースではこの度短期免許を取得したF.ヴェロン騎手が騎乗する予定となっている。

高橋義忠調教師は「昇級初戦、初めての千二でも格好をつけてくれたし、レースが上手な馬です。ただ、前走で跨ったアッゼニは『千二は忙しい』と。千四までは経験もしているし、今後のことを考えてマイルを試してみます。中間も順調にこられているし、まだ上積みもありそうですからね」と未知の領域へのチャレンジを口にする。千四で見せたスピードをマイルでも生かせるか注目される。