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新馬戦以来の騎乗で大仕事 トゥインクル勝浦「春の天皇賞でも楽しみ」
2016/2/20(土)
●2月20日(土) 1回東京7日目11R 第66回ダイヤモンドS(G3)(芝3400m)初勝利まで9戦。早くから長距離路線に狙いを定め、少しずつジックリと力を付けて28戦目での重賞初制覇。トゥインクル(牡5、栗東・牧田厩舎)が泥んこ馬場をモノともせず、その名の如くキラキラと輝いて見せた。
馬場状態の発表は稍重だったが、午前中から降り出した雨の影響で、先週までの高速馬場が一転。時計を要する馬場と変わり、名物のマラソンレースはより過酷なスタミナ比べへ。道中は人気のタンタアレグリアの直後に構える中団のポジションにいたトゥインクルだったが、抜群の行きっぷりに鞍上の勝浦正樹騎手は「終始手応えが良かったです。切れるタイプではないので自分から動いていきましたが、手応えが衰えませんでしたし、イケると思いました」と3コーナーからロングスパート。4コーナー手前で逃げたネオブラックダイヤを交わすと、そのまま後続を寄せ付けず一気にゴールへ駆け込んだ。
デビュー時は美浦の高柳瑞樹厩舎にいた馬で、新馬戦で手綱をとったのは勝浦騎手。初勝利は今回と同じ東京コースでの不良馬場。物事がうまくいく時は、何かと歯車が噛み合うものだが、この鮮やかな勝ちっぷりは、まさにその歯車が噛み合ったもの。勝浦騎手も「重賞を勝てて嬉しいです。今日の内容なら、春の天皇賞でも楽しみだと思います」と、してやったりの笑顔を浮かべていた。
これまでの5勝全てが2400m以上という『遅咲きのステイヤー』。近年、注目度が薄れてきた長距離路線だが、どこか昭和を感じさせる個性派の登場で、春の天皇賞がにわかに面白くなってきた。
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