【フィリーズR】スイヅキ池添は不安材料ありも「僕がうまく対処を」

9日、フィリーズレビュー(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

阪神JFでは12着と大敗を喫したメイショウスイヅキ(牝3、栗東・本田厩舎)は、池添謙一騎手を背にCWコースで単走。前半はゆったりと入り6F81.9-65.5-51.4-38.5-12.3秒と、馬なりで加速していくラップを刻んでいった。

池添騎手は「先週にもやってあるし、今週は5Fから様子を見ながらの調教で。馬場の悪い時間帯だったので脚をとられるところもありましたが、いい動きでしたよ」と、雨で馬場が渋った中でもその走りを評価した。一方で「先週よりハミを噛む感じになっていた。そこは実戦で僕がうまく対処してあげたい」と、一つの不安材料もある。「ただ、状態は前走時よりいいし、1400mに短くなるのもいいと思いますからね」と、その不安を払拭できる強みも持っている。先週ハナ差の接戦を制して重賞勝利を挙げた好調の鞍上が、この不安材料に対しレースでどのような騎乗をするかも見物である。


前走、東京での新馬戦を逃げ切ったリルティングインク(牝3、栗東・高野厩舎)はC.ルメール騎手を背に坂路での追い切り。3歳未勝利のレイナアラを0.2秒追走し、4F53.9-38.4-24.7-12.6秒をマーク。終いは強めに追われ、僚馬に0.6秒先着してのフィニッシュとなった。

管理する高野友和調教師は「中間も順調だし、今週もしっかりと。2走目で馬も競馬と分かってると思えば、いくらか馬体は減るかも。でも、カイ食いはいいですし、心配はしていませんよ」と、1度レースを使った上積みに期待している様子。「2戦目で重賞挑戦は楽ではありませんが、この馬自体はレースセンスがいい。行き脚もあるので1400mにも対応してくれると思っていますよ」と話した。


紅梅Sでは10着に敗れたエターナルユース(牝3、栗東・宮厩舎)は、助手を背に坂路での追い切り。強めに追われると徐々に加速していき、4F54.3-39.3-25.3-12.3秒をマークした。

「前走時はカイ食いが細くてソフトにしか乗れなかったけど、今回は帰厩してからもふっくら見せてるし、ゆっくりでも食べてくれてる。だから今週もしっかりと追えたよ」と後藤厩務員の表情は明るい。「助手らは辛口だけど、見てる分にはいい動きと思うんだけどな(笑)。新馬勝ちした条件だし、何とか抽選を突破したいね」と、桜花賞への権利取りに向けて、まずはなんとか出走にこぎつけたいところだ。