【宝塚記念】力強く坂路52.8秒 ミロティック「天皇賞みたいなレースが理想」

22日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、天皇賞(春)でハナ差2着のカレンミロティック(セ8、栗東・平田厩舎)は、藤懸貴志騎手(レースではT.ベリー騎手が騎乗予定)を背に坂路で単走追い。終い一杯に追われるとラスト1F12.2秒の切れでゴール。4F52.8-37.9-24.5-12.2秒をマークした。

平田修調教師は「ジョッキーには〝しっかり追って〟と指示。いい動きだったんじゃないか。去年の経験から今年は熱中症の対策をしながら調整してきたし、8歳馬だけどいい感じにこれたね」とコメント。宝塚記念では昨年こそ13着と大敗を喫したが、一昨年は9番人気で2着。前走の天皇賞の好走からも「天皇賞みたいなレースが理想。前に馬を置いた形だね。馬場? この時季だけにね。良が理想だけど、ある程度は対応してくれると思う」と期待を寄せる。

カレンミロティック


前走、鳴尾記念2着のステファノス(牡5、栗東・藤原英厩舎)は、CWコースで古馬500万のボンナヴァンを相手に0.2秒先行してスタート。終始楽な手応えで懸命に追うパートナーをゆうゆう抑えて、そのまま0.2秒先着。タイムは6F84.4-67.0-51.3-37.8-12.0秒を計時した。

栗東に駆け付けて手綱をとった戸崎圭太騎手は「力まずに走りに集中ができていましたね。前走でも悪くなかったけど、一度使ったことで体、フットワークにも柔らか味が出てきた。確実に良くなっているし、去年より力をつけています」と手応えを掴んでいる様子。阪神コースでは過去3戦して3着を外したことがなく、その堅実な末脚は魅力たっぷりだ。

ステファノス