【七夕賞】 1週前 ボワラクテ大敗の疲れなし 主戦・藤懸と共に初重賞狙う

29日、七夕賞(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、天皇賞(春)17着からの出走を予定しているヤマニンボワラクテ(セ5、栗東・松永幹厩舎)は、藤懸貴志騎手を背に坂路で54.2-39.1-25.0-12.2秒をマーク。前走大敗の疲れも見せず、軽快に坂路を駆け上がった。

騎乗した藤懸貴志騎手は「いいラップを刻んで走れましたね。体も跨った感じでは回復しているように思います。福島は相性がいいコース。500万でしたが、速い時計で勝てましたし、強い競馬でしたからね」と得意な福島コースについてコメント。この馬にとって初のG1挑戦だった前走については「天皇賞はボクが騎乗停止で乗れなかったけど、またこうして騎乗の機会を与えてもらえたし、何とかしたいという気持ちです。賞金的にもいつもギリギリだし、加算させてあげたいですね」と人馬共に初の重賞制覇に向けて意気込む。


前走、新潟大賞典4着から参戦予定のダコール(牡8、栗東・中竹厩舎)は、助手を背に坂路で56.1-40.7-25.6-12.5秒を計時。いつも1週前は馬なりで追い切っていて、変わらず安定した仕上がりをアピールした。

管理する中竹和也調教師は「しまい重点でやったけど、いい動きだったね。この時季の野芝がこの馬には合っている。まあ、それ以上に良馬場が合っているんだけどね。前走は58kgよりも緩い馬場で力が出せなかったところがあるから。パンパンに乾いた馬場で走らせてやりたい」とコメント。8歳を迎えた古豪だが近3走を4、2、4着と安定して人気以上の走りを見せている。大ベテランも侮れない存在だ。