【プロキオンS】グレープ坂路で最終調整 安田隆師「8歳でもまだまだ元気」

6日、プロキオンS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、東京スプリント2着のグレープブランデー(牡8、栗東・安田隆厩舎)は、坂路で助手を背に4F55.0-40.1-25.6-12.0秒をマーク。終いは強めに追われ、12.0秒となかなかの伸びを見せてくれた。

管理する安田隆行調教師は「いつも通りに変わりなく来れましたね。このところ状態も安定しているし、競馬でも一生懸命に走ってくれています」とデキの良さについてコメント。8歳という年齢については「この歳になりましたが、たまに暴れて見せたりとやんちゃなところも。まだまだ元気という証拠でしょう。距離も千四は守備範囲ですよ」と高齢になっても体力的な衰えはない。大ベテランの復活に期待したいところだ。

脚部不安で昨年のこのレース以来の出走となるワイドバッハ(牡7、栗東・庄野厩舎)は、助手が騎乗し、坂路で4F52.2-38.1-24.7-12.5秒を計時。1年ぶりの実戦でも太め感なく仕上がり、軽快に駆け上がった。

管理する庄野靖志調教師は「これだけ長く休んでいますからね。良い頃と比べるとどうしても物足りなくはなるけど、その中では悪くない状態に仕上がってきたと思いますよ。展開が向いてくれれば、かな」とやや慎重なトーンでコメント。
キャリア30戦のうち15戦でメンバー最速上がりでフィニッシュしている末脚自慢のベテランホース。長期休養明けでも、前が速くなるようならこの馬の出番が回ってきても。復帰初戦でどのようなレースができるか、注目してみたい。