【プロキオンS】トネール51.1秒で力強く登坂 好時計マークで重賞獲りだ

6日、プロキオンS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、かきつばた記念4着のタガノトネール(セン6、栗東・鮫島厩舎)は、助手を背に坂路で4F51.1-37.7-24.7-12.4秒をマーク。全体時計で自己ベストにコンマ3秒迫る好時計で力強く登坂した。

騎乗した野田調教助手は「予定より速くなったけど、全然、無理はしてなかったですから。やればいくらでも時計は出る馬です」と最終追いの内容を高く評価。前走を振り返っては「かきつばた記念は後ろにピッタリ付けられて厳しい展開。うまく番手ぐらいで運べるようなら違うと思います」とコメント。今年のフェブラリーSは6着ながらも見せ場を作る内容で、昨年夏から確実に力をつけてきている。ここで勝利して賞金を加算しておきたいところだ。

前走、オアシスSで約2年半ぶりに復活勝利を挙げたブライトライン(牡7、栗東・鮫島厩舎)は、坂路で助手を背に4F54.9-39.7-25.8-12.3秒を計時。先週50秒台の好時計をマークしていることもあり前走と比較して控えめな内容だが、良い雰囲気をキープしている。

「先週、速いケイコをやっているので、今朝は上がり重点でやりました。いつもの休み明けはどこかボーっとしてるところがあるけど、今回は気合が乗ってる。いい仕上がりで臨めそうですよ。前走はジョッキーがうまく乗ってくれたし、今回も期待しています」と伊藤調教助手。今年に入って3、3、1着と、かつてG1でも好走を続けていた実力馬が安定感を取り戻しつつある。重賞3勝目に向けて仕上がりは上々だ。

前走、天保山S6着のキクノストーム(牡7、栗東・吉田厩舎)は、CWで助手が跨がり6F82.9-67.1-52.5-39.1-12.8秒をマーク。終いは強めに追われ、レースに向けて上々のデキだ。

「今週はCWで息を整える程度。いい調整ができました。ここ2戦は59キロもあっていくらか前目での競馬で、力を出し切れていないところもありますからね」と騎乗した高島調教助手は近走について語る。今回のレースについては「斤量も軽くなるし、本来の末脚勝負で臨みます。爆発力はヒケをとらないし、中京は千二でレコード勝ちもある。千四も守備範囲だし、決め手を生かしたいですね」と39戦のキャリアを誇るベテランに期待を寄せる。昨年のカペラSで見せてくれたようにハマった時の末脚は破壊力抜群。前が止まる展開ならこの馬も十分にチャンスありだ。