【POG】ビッグディザイアら土曜中京5Rトレセン直送トーク

●7月9日(土) 3回中京3日目5R 2歳新馬(芝1600m)

ダート王カネヒキリを父に持つキクノルア(牡2、栗東・奥村豊厩舎)はサマーセール出身で、落札価格は486万円。直前の追い切りはCWで5F70秒フラットの時計をマーク。終いは11.9秒とダート血統らしからぬ切れ味を見せた。

管理する奥村豊調教師は「今週は馬なりで古馬に先着。まだ緩さはあるけど、ゲートも速いし、良いセンスをしている馬ですよ。カネヒキリ産駒でも、きれいな跳びをしているし、芝向きだと思います」とコメント。母は新馬で唯一の勝ち星を挙げており、この馬も初戦から買ってみたくなる1頭だ。

半姉に4勝を挙げたモルガナイト、いとこに今年の宝塚記念を制したマリアライトらがいる良血馬ダンビュライト(牡2、栗東・音無厩舎)は6日の坂路で4F53.3秒をマーク。先週には51秒台を計測しデビューに向けて状態は整った。

管理する音無秀孝調教師は「バネがあるし、水準以上の動きをしていますね。馬体も無駄肉もついてないし、いい仕上がり。走りそうな雰囲気をしています」と素質を高く評価。G1戦線で活躍する一族期待の星としていよいよベールを脱ぐ。

ダート交流重賞7勝を挙げたラヴェリータを母に持つワンフォーオール(牡2、栗東・松元茂厩舎)は、福永祐一騎手を背に坂路で4F58.4秒をマーク。時計自体はさほど目立ったものではないが、坂路を中心にじっくりと乗り込まれ、仕上がりは上々だ。

牧口調教助手は「阪神デビューの予定もあったけど、ひと開催延ばしてしっかりと乗り込んできました。追い切りに乗った福永ジョッキーも『いい馬ですね』と言ってくれてるよ」と良血馬の走りに納得の表情だ。

G1レーシングで4000万円で募集されたサングレーザー(牡2、栗東・浅見厩舎)は坂路で4F58.6秒をマーク。先週に51秒台の速い時計を出しているため、今週はやや軽めに流す程度のものだったが、余力十分の動きを見せた。

「瞬発力というよりは、長くいい脚を使えそうなタイプですね。そういう意味でも中京コースは合うんじゃないかな。調教通りなら楽しみもありそう」と浅見調教助手。近親にダート牝馬路線でG1を含む重賞6勝を挙げたメーデイアが浮かぶ血統。クラブ期待のディープ産駒がデビューの時を迎える。

秋華賞馬レッドディザイアの産駒、ビッグディザイア(牡2、栗東・松永幹厩舎)も同レースを予定。今週は坂路で4F53.4秒と1週追われるごとに確実に良化してきている。

管理する松永幹夫調教師は「この血統ですからね。素直な気性でレースがしやすそうなタイプ。大型馬でもケイコは素軽い走りを見せてくれる。初戦から力を出せると思います」とコメント。母は今年当歳の牝馬を産んだ直後に腹膜炎を発症し10歳の若さで死亡。この馬には母の分まで活躍してほしいところだ。