3歳世代屈指のマイラーが古馬を撃破! ロードクエスト小島茂師「次に向けて満足できる内容」

●9月11日(日) 4回中山2日目11R 第61回京成杯AH(G3)(芝1600m)

競馬の暦は秋となったが、日曜日の中山メインはサマーマイルシリーズの最終戦となる京成杯AH。シリーズチャンプを巡る争いに加え、秋のG1を睨んだ実力馬が顔を揃えた興味津々の一戦は、3歳のNHKマイルC2着馬ロードクエスト(牡3、美浦・小島茂厩舎)が歴戦の古馬を破り、昨年の新潟2歳S以来となる重賞2勝目を挙げた。

ピークトラムが押してハナへ。ロードクエストはスタートで後手を踏むが、行き脚が付いてからは抜群の手応えで中団のポジションをとる。4コーナーを迎えても楽な手応えのまま、先行勢を射程圏に入れると、直線一気の伸び脚で古馬を撃破。2着カフェブリリアントとは半馬身差だったが、着差以上に強さを感じる内容で、小島茂之調教師も「右回りも克服してくれました。手前の替え方や上がっていくタイミングも抜群でしたね。もっとじっくり乗るのかなと想像していたのに、ジョッキーはこれで負けたら仕方がないという乗り方をしてくれました。少しかかったと話していましたが、馬もよく対応しましたよ。ハンデ戦ですので、もっと離してほしい気持ちがあっても、乗り手は十分だと評価していましたし、次に向けて満足できる内容です」と、その勝ちっぷりに合格点を与えた。

これでマイル戦は4戦3勝、2着1回。堂々とマイルCSの有力候補に名乗りを上げた。「春当時と比べ、乗った感触が違い、成長を感じています。そのうえ、調教を重ねて良くなっている。レースを重ねれば、もっと乗りやすくなるでしょう。今後はマイル路線を歩ませます。富士Sを使い、マイルCSへと臨む方向です」とG1を見据えたローテーションを発表。
「昨晩は、プロ野球のカープ戦を観にいっていたんですよ。別にカープファンではないのですが、両親は広島出身ですからね。こちらもカープ優勝のいい流れに乗れました。きょうも喜んでいるでしょうし、いい親孝行ができましたよ」と人馬ともにリフレッシュが出来たようだ。

マイル路線には安田記念を制したロゴタイプがいるが、絶対王者モーリスは天皇賞に進む予定で、メジャーエンブレムは休養中。1年ぶりの重賞勝利で蘇った大器に絶好のチャンスが訪れた。

京成杯AH

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