【秋華賞】ポリトラックで弾けた桜花賞馬ジュエラー「今度は中身が違うはず」

ジュエラー

12日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、ローズS11着のジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は、いつものようにポリトラックでの最終追い切り。助手を背に2歳未勝利のクルークハイトを1秒追走し、終い一杯に追われると鋭い伸びで2馬身先着。5F62.2-48.1-35.2-11.2秒をマークした。

桜花賞以来の実戦となった前走のローズSは、これまでより前のポジションからレースを進めたが、重馬場もあってか直線は見せ場なく後退。初めて連対圏を外す結果となった。ひと叩きされ、本領発揮が期待される今回、変則日程で多くの馬が木曜追いを選択する中、この馬は普段通りの調整。藤岡健一調教師は「水曜追い? いつもレースへ臨むリズムを崩したくなかったんだ」と説明する。

前走は早めの競馬を試み、今回の位置取りが注目されるが、師は「前走時は調教でも少し(ハミを)噛むようなところがあったし、レースでも若干、そういう面があった。競馬を使ったことで、落ち着きが出てきてる。けさも、上がりは相当、速かった。中間はカイバをしっかり食べてくれてるし、今度は中身が違うはず。内回り2000mだから、前回の競馬が生きてくれば。あのぐらいの位置で競馬をしたい」と前走同様、早めの競馬を示唆。正攻法で挑む構えだ。

オークス馬シンハライトが不在で、混戦模様となってきた秋華賞だが、そのオークス馬を桜花賞で破ったのはこの馬。桜花賞後の骨折、トライアルの大敗で窮地に陥ったクラシックホースが最後の一冠で意地を見せるか。リベンジの態勢は十分整っている。

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