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快心の積極策で田辺&タガノトネールがレコードV「次も頑張ってもらいたい」
2016/11/12(土)
暮れのチャンピオンズCを睨んだ一戦。このレースと同じ舞台で行われた今年のフェブラリーSを制したモーニン、ユニコーンSを制した3歳馬ゴールドドリームが人気を分け合った一戦を制したのは昨年2着の8番人気タガノトネール(セ6、栗東・鮫島厩舎)。田辺裕信騎手の積極果敢なポジショニングでJRA重賞初勝利、通算2つ目の重賞タイトルを手に入れた。
レース前半はドリームキラリを見ながら2番手を追走。ペースが緩むと見るやドリームキラリに並びかけ、3コーナー過ぎから一気に加速して直線入口では3馬身近くのリード。ここでの位置取りの差が出てゴールドドリーム、キングズガード、カフジテイクらが追い込んで来るも、ゆうゆうとその追撃を振り切ってトップでゴール。モーニンがフェブラリーSでマークしたタイムを0.2秒更新するレコードのおまけ付きで、田辺騎手らしい思い切りのいい騎乗が光った。
「逃げも考えていましたが、他に主張してくる馬もいるだろうし柔軟に対応しようと思っていました。上がりが切れるタイプではないので、あまり追い出しを待ち過ぎても良くないと思って、直線の手前から早めに追い出していきました。上手くいきましたね。速い時計の出やすい馬場だったとはいえレコード勝ちは立派ですし、次も頑張ってもらいたいです」と会心の笑顔でレースを振り返る。
その次の狙いはもちろんG1タイトル。優先出走権を得たチャンピオンズCは距離が1ハロン延びるため、何とも微妙なところだが、デビュー戦は芝の2000mで勝っており、まったくこなせないわけではない。出走に踏み切れば不気味な存在となるのは間違いないだろう。
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