13年の朝日杯FSを制したアジアエクスプレスが引退、種牡馬入り

アジアエクスプレス

上がり最速で突き抜けた13年朝日杯FS

13年の朝日杯FSを制したアジアエクスプレス(牡5、美浦・手塚厩舎)が12月9日付けで競走馬登録を抹消された。

米国で生まれた本馬は、13年2月のOBSマーチセールにて23万ドルで落札され、日本へと輸入される。デビュー戦、500万のオキザリス賞とダートで連勝を飾ると、陣営は3戦目に朝日杯FSを選択。道中、中団で脚を溜めると、直線では初めての芝とは思えない鋭い末脚で伸びて優勝。84年のグレード制導入以来、芝コース未経験の馬がG1を制したのはこれが初めてであった。

3歳春はクラシックを目指し、スプリングSを2着、皐月賞でも6着とまずまずの走りを見せた。ダートに戻したユニコーンSでは断然人気を集めたものの、12着。続くレパードSは2着に3馬身半差を付ける快勝で、見事に巻き返した。

その後もダートを使われ、名古屋大賞典、アンタレスSで2着に入るなどの成績を残すも勝利するまでには至らなかった。昨年夏のBSN賞以降、1年あまりの休養に入っていたが、11月20日の福島民友Cで復帰。3番人気に推されたが、シンガリ15着に敗れており、これがラストランとなった。今後は北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となる予定。馬主は馬場幸夫氏、生産者は米国のOcala Stud。馬名の意味由来は「アジアの超特急」。


  • アジアエクスプレス
  • (牡5、美浦・手塚厩舎)
  • 父:Henny Hughes
  • 母:Running Bobcats
  • 母父:Running Stag
  • 通算成績:12戦4勝
  • 重賞勝利:
  • 14年レパードS(G3)
  • 13年朝日杯FS(G1)

アジアエクスプレス

前走12着大敗から見事に巻き返した14年レパードS