【大阪杯】キタサンブラック武豊「しっかり乗って結果を出したい」

キタサンブラック

29日、大阪杯(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、有馬記念2着のキタサンブラック(牡5、栗東・清水久厩舎)は、黒岩悠騎手(レースでは武豊騎手が騎乗予定)を背にCWコースで古馬準オープンのアキトクレッセントを0.6秒追走。のびのびとしたフォームで終い気合を付けられると瞬く間に馬体を併せて同入フィニッシュ。6F83.7-67.5-52.7-38.7-11.9秒をマークした。

先週は同じCWコースで6F78秒台をマークするなど、順調に乗り込みを重ねてきたが、この最終追い切りも師が「予定通り」と胸を張る文句なしの動き。万全のデキで本番、武豊騎手にバトンを渡す。今年からG1となり、ハイレベルの一戦となりそうだが、この馬自身にとっては昨年59キロを背負って2着。メンバー、斤量を比べると、むしろ昨年より与し易い一戦と言えなくもない。まずは昨年の2着、有馬記念2着の鬱憤を晴らして、天皇賞連覇へと繋げる構えだ。


追い切り後、武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●いよいよ年度代表馬が始動

-:キタサンブラック(牡5、栗東・清水久厩舎)と迎える今年初戦となります。今のお気持ちはいかがでしょうか?

武豊騎手:今年初戦なので楽しみにしています。

-:年度代表馬となったキタサンブラックとのレースということになりますが、いかがですか?

武:昨年のこのレースからコンビを組ませていただいたのですが、昨年はよく頑張ってくれて、年度代表馬というタイトルを獲ることができたので、非常にいい馬に出会ったなと改めて思います。

-:ちょうど1年前から手綱をとっているわけですが、それから比べての成長というのはどんなところに感じていますか?

武:初めて乗った昨年の大阪杯と有馬記念とでは馬は成長してくれたと思いますし、非常に強さを感じていますね。

-:今、改めてこの馬をどういうふうに見ていますか。

武:本当に凄い馬ですし、日本を代表する馬だと思います。

キタサンブラック

-:前走の有馬記念を振り返っていただきたいのですが、負けて強しという内容だったと思います。

武:よく走ってはくれたのですけど、あそこまでいけば勝ちたかったという気持ちが強いですし、悔しかったですね。

-:今回のG1は阪神の2000mで行われますが、この舞台設定というのはいかがでしょうか?

武:特に問題ないと思います。距離とかコースとか馬場状態とかも問わないというか、どういう時でも走ってくれる馬なので、非常に頼もしいですね。

●G1に昇格し初代チャンピオンへ

-:年度代表馬となってさらにマークも厳しくなると思いますが、いかがでしょう?

武:そこは分からないですけど(笑)、年度代表馬ですからね。恥ずかしいレースは出来ませんし、僕自身、今年、この馬の活躍を非常に期待していますから、その初戦ということで力は入りますね。

-:新しくなった大阪杯で豊さんの思いはいかがでしょうか?

武:新たにG1となったので、初代チャンピオンになれたらいいなという気持ちはあります。

キタサンブラック

-:大阪杯は6勝をマークされていますけど、この舞台のポイントはどういうふうに考えていますか?

武:今年は特にG1になったことで、今までよりも凄いメンバーが集まっていると思うので、かなりハイレベルなレースになると思いますね。

-:本当にファンの多い馬ですし、注目もされる馬だと思いますけども、ファンに向けてメッセージをお願いします。

武:ファンの多い馬ですし、その馬の今年初戦なので、この馬の勝つところを期待している人がたくさんいると思うので、しっかり乗って結果を出したいと思います。