混戦オークスへ名乗り!和田竜二&モズカッチャンが3連勝「チャンスはある」

モズカッチャン

●4月23日(日) 2回東京2日11R 第52回フローラS(G2)(芝2000m)

5月21日(日)に行われるオークス(G1)へ3枚の切符をかけて行われた牝馬たちの争いは、12番人気の伏兵モズカッチャン(牝3、栗東・鮫島厩舎)が差し切り。波乱の結果となった。

「今日は枠が良かったですし、流れが遅くなるとは思っていたので、内々で決まるんじゃないかと思っていました。ゲートの不安があったのですが、理想的な位置をとれましたよ」

こう振り返ったのは和田竜二騎手。2コーナーの入りで窮屈になるところはあったものの、1番枠からスムーズなスタート。道中はスローペースを察知していた通り、中団のインでロスのない競馬に徹する。直線でジワジワと脚を伸ばすと、スペースを縫って進出。終わってみれば、ゴール前で前を行く2頭も交わし去り、波乱を演出した。

「瞬発力のある馬。間を割って来られたらと思っていたら、並んでからもうひと伸びしてくれましたよ。これで距離も大丈夫でしょう。スタートさえ決まれば、道中は自由自在ですからね」

鞍上は手応えを滲ませたが、このままG1へ参戦が実現すれば、和田騎手にとって3度目のオークス騎乗になる。「あまり乗ったことがないのですが(苦笑)、チャンスはあると思います」と約一ヶ月後に思いを馳せている様子だった。

一方の鮫島一歩調教師は「この前はハミを噛みましたし『次は距離も長くなるから、折り合いに気をつけよう』ということはジョッキーに伝えました。でも、道中で手綱がプランとするくらい、落ち着いて走っていましたね。最後の最後で権利を獲れたら、と思って観ていたら、差し切ってくれるとは」と驚きを隠せない様子だった。

さらに嬉しいことに、鮫島厩舎は抽選対象のマナローラを含ると、忘れな草賞を制したハローユニコーンと最多3頭出しの可能性も。厩舎初のG1制覇の手応えを問われると「やっぱり、そりゃあ獲りたいですよ(笑)」と色気タップリに語った。

かねてから「今年の3歳牝馬はハイレベル」という声は多かったが、桜花賞は1、2番人気が敗れ、一転して混戦ムード。樫は、今月だけで7勝と絶好調・鮫島厩舎の新鋭たちが注目を集めそうだ。

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プレゼンターを務めたのは横山ルリカさん