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【安田記念】ステファノス悲願のタイトルへ藤原英師「後はちょっとした運だけ」
2017/5/31(水)
31日、安田記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走、大阪杯2着のステファノス (牡6、栗東・藤原英厩舎)は、鮫島良太騎手を背にCWコースで古馬オープンのファントムライトを追走。終い強めに追われると、力強いフットワークで余力たっぷりのまま0.4秒先着。5F65.7-50.9-37.3-12.0秒を計時し、間隔は空いたがここを目標に好仕上がりの動きを披露した。
大阪杯から、香港遠征という選択肢もありながら、安田記念に目標を定めてきた今回。3歳秋の富士S以来のマイルという距離が課題にはなるが、当時は3歳ながら古馬を撃破しての重賞制覇。G1制覇まで後一歩のところまで来ているだけに、マイル起用で悲願のタイトル獲得なるか、注目が集まる。
追い切り後、管理する藤原英昭調教師の一問一答は以下の通り。
●春は宝塚記念よりも安田記念
-:前走の大阪杯は、勝ち馬を見るような競馬となりましたが、振り返ってどうですか?
藤原英昭調教師:新設G1ですから、こちらも条件は揃っていたので、なんとかと思っていましたが。やはり勝ち負けになるのはキタサンブラックだと思っていたので、戦前からジョッキーと話して、ゲートを出てから完全マークで行ったのですが、さすがに及びませんでしたが、こちらもしっかり走ってくれたレースだったとは思います。
-:コンマ1秒差ですから、全く悲観する内容ではなかったですよね?
藤:いや悲観しましたね(笑)それほど強いのかと。こちらは4コーナーも手ごたえよく作戦通りでしたし、そういう馬造りもしてきましたから、それで抜かせないというのはさすがでしたね。
-:そこから中間2ヶ月空きましたが、それだけ間隔を空けた理由、過ごし方を教えてください。
藤:香港も考えていましたが、それをパスして、春は宝塚記念よりも安田記念というところで、マイルも一度勝ったことがありますし、まして東京コースですから、そういう意味合いで条件合うのではないかなぁと。その分間隔が空いた分、この馬は放牧に出すと、いつも緩んでしまうという懸念材料があったので、在厩させて日頃ずっと順調に乗ってここに挑むという計画で進めました。
-:青写真通りにきたという感じですか?
藤:ここまでそうですね。
-:戸崎騎手を鞍上に一週前追い切りでしたが、その際の指示、評価をいただけますか?
藤:戸崎騎手も久々に乗りますので、ましてや大一番ですから、騎手を乗せて、馬も気合が欲しかったので、そういう意味で一週前に乗せました。しっかり最後まで追ってくれという指示通り、そしてそれに応える動きもしていましたから、すごくいい調教ではあったと思います。
-:今日の最終調整ですが、CWコース、向正面から入っていった様ですが、どういった指示、そして評価だったのか教えていただけますか?
藤:いつも最終追い切りは鮫島良太騎手に乗ってもらって、今の状態を確かめるのと、同時にさすがに1600mなので、距離によって造り方も違ってきますので、そういう意味合いの追い切りは意識してやりました。内容としては、先行させて、後ろから追いかけさせて、スピード感十分で4コーナー入って、最後仕掛けるという指示でした。騎手も『すごく馬も軽いし出来はいい』というジャッジをくれたので、計画通り進んでいると思います。
●中距離馬からマイル仕様へ
-:1600mに向けて、調教パターンを変えられたとおっしゃいましたが、どのように変えられたのですか?
藤:やはり2000以上になると馬をリラックスさせて、最後に力を温存できるような、リラックス的な調教と強弱ですが、マイルになると、最初から最後までスピードもスタミナもいりますし本当にタフな競馬になると思いますから、シフトチェンジを意識して調整してきました。
-:今日の最終追い切りを含めまして、久々のマイルに向けて調教対応もしっかりという感じだったのですか?
藤:大阪杯終わってから安田記念を目標に、マイルという感じでずっと馬造りをしてきたので、そういう意味合いでは、予定通りいっていると思います。
-:マイルはあまりにも久々という感じですが、改めて、マイルに向けて何か期待が膨らむところはありますか?
藤:マイルもずっと試したかったのですが、さすがに昨年は2000m前後でずっと調整していたので。マイルを使う条件というのは、東京競馬場の長い直線広いコースというのが合っていると思っていたので、そこは前々から狙っていたので、そういう時期がきたなぁという感じです。
-:マイルという距離で、どういう風に乗ってほしいというのはありますか?
藤:流れも違いますから、東京競馬場は終いが生きる競馬場だと思っていますので、ダービーは違いましたけどね(笑)流れ次第ではあると思いますが、重要なのは1600mの流れに馬がついていくかというところで、そういう調教もしてきました。戸崎騎手はこの馬には合っていると思うので、スムーズな競馬をして、終いがしっかりしてくれれば、上位には来てくれると思います。
-:マイルも含めまして、幅広い距離の条件で好走していますが、後一歩というところもあります。そのあと一歩、どういったところがこの馬には必要だと思いますか?
藤:常にG1については100の力で走ってくれていると思うので、もっとというよりも、それを維持していつかチャンスというところで、これだけG1を使っていますから、本当に馬に感謝して、我々は造っているという次第です。後はちょっとした相手関係であったり、運であったりというところがマッチしてくれれば、獲れると思います。
-:臨戦態勢を固めて、マイルG1に臨むとなりますが、最後に豊富を一言いただけますか?
藤:海外含めてG1で好走して、馬には感謝していますし、その感謝の気持ちを勝利というところで導いてやりたいなと思って我々は一生懸命頑張っています。そういう意味でも、安田記念は厳しい戦いにはなるとは思いますが、1600mに対応してくれるポテンシャルはあると思いますので、こちらも期待して造っていますので、ファンの皆さんも期待して応援していただきたいと思います。
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