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【宝塚記念】シュヴァルグラン福永「何とかG1タイトルを獲らせてあげたい」
2017/6/21(水)
21日、宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
この春は、阪神大賞典2着、天皇賞(春)2着と惜敗が続いているシュヴァルグラン(牡5、栗東・友道厩舎)は、助手を背に坂路コースで500万下の古馬ジュンテオドーラと併せ馬。少し追走する形から同時に入線、4F56.2-41.0-27.1-13.4秒をマークした。
追い切り後、福永祐一騎手の一問一答は以下の通り。
●頭数が少ないのは歓迎のクチだと思います
-:シュヴァルグランは阪神大賞典2着、春の天皇賞2着と来ていますが、振り返ってみていかがでしょうか?
福永祐一騎手:今年に入って馬が一段階レベルアップしている印象を受けていましたし、実際に競馬での走りも今までより逞しい走りになったというか、前走の天皇賞に関しては非常に強い馬を相手に最後まで走り切ってくれました。結果は残念でしたけど、本当に最後まで一生懸命走ってくれていましたし、立派な走りだったと思います。
-:去年の段階から福永騎手がシュヴァルグランは良くなるのはもう少し先というようなことを仰っていましたが、そういった点で完成期に入ってきたと捉えても良さそうですか?
福:そうですね。馬なのではっきりとしたことは分からなかったですけど、そういう余地を残していた馬だったので、そこが思っていた通りに成長してきてくれたというか。これから更にどうなるかは未知な部分ですけど、ハーツクライの産駒には時として予想を超えるような成長を見せてくれる馬もいましたから、更に良くなってくれれば言うことはないですけど、現状でも強い馬を相手に十分に渡りあってくれているのでね。距離は1000m短くなりますけど、良い走りを見せてくれるのではないかという期待はあります。
-:福永騎手から見て、成長を遂げたシュヴァルグランの一番の強味はどういったところに感じますか?
福:非常に操作性が高いところと、豊富なスタミナを持っているところですかね。
-:今年の宝塚記念、やはりキタサンブラックという実力がある馬に注目が集まりますが、ジョッキー目線から見てこの馬をどうご覧になっていますか?
福:文句なしの国内の最強馬だと思いますし、競馬っぷりからも隙きを見つけるのが本当に難しい馬だなと思います。
-:シュヴァルグランに関しては、先週の追い切りで福永騎手を背にCWコースで追われました。感触などはいかがでしたか?
福:いつも通りというか、目立った動きではなかったですけど、強い負荷を掛けるという予定通りの調教過程を踏めているので、そこが一番重要というか、順調に行っているので何よりだと思います。
-:前走はレコード決着の2着でしたが、その辺りの反動を感じることはなかったですか?
福:そうですね。乗った時には感じなかったです。
-:今回は登録段階で11頭という頭数でしたが、この辺りはシュヴァルグランにとってはいかがですか?
福:スタートは随分と良くなりましたけど、まだ前回くらいが限界なので、あまりにも多いと後ろからの競馬になってしまう可能性もありましたから、そういう意味では頭数が少ないのは歓迎のクチだと思います。
●何とかG1タイトルを獲らせてあげたい
-:シュヴァルグランは去年も参戦して5番人気9着という結果でしたが、去年を振り返って頂くとどうでしたか?
福:去年はペースがあまり速くない中で、内で動くに動けない位置になってしまって不完全燃焼な競馬でもありました。直線でバラけてからも目立ったノビは見せなかったんですけどね。そういった意味も含めて、この時期というのはまだ何とも言えないところはありますけど、ただ、厩舎スタッフが言うには昨年よりは良い状態で臨めるんじゃないかということなので、改めて期待したいなと思っています。
-:シュヴァルグランと言いますと、福永騎手はデビュー戦、条件戦、重賞でも手綱を執ってきましたが、佐々木オーナーの馬ということもありますし、この馬にG1の勲章をという思いもあるかと思います。いかがでしょうか?
福:きょうだい、妹が先にG1馬になっちゃいましたけど、この馬もあと一歩というところまで来ているので、何とかG1のタイトルをこの馬に獲らせてあげたいなという思いは強いです。ずっとコンビを組ませてもらっているのでね。佐々木オーナーの馬には多く乗せてもらっていますし、友道厩舎と佐々木オーナーとこの血統と、非常にたくさんの騎乗機会を貰っていますので。シュヴァルグランに関しては、ジョッキーの中では誰よりも理解できていると思いますし、足りないのはG1タイトルだけだと思いますので、それが今回になればという思いで乗りたいと思います。
-:シュヴァルグランはファン投票ではG1馬を抑えて第3位という結果になりました。ファンの皆様にメッセージをお願いします。
福:高い評価を頂いて、たくさんの票を投票して頂いて光栄に思いますし、その馬の背中に跨がれるのも光栄に思います。おそらく、天皇賞での走りがたくさんの方に評価して頂けたのではないかと思っていますけど、僕自身も背中に跨っていて、あの馬の頑張りに感動すら覚える走りをしてくれたので、何とかG1タイトルを獲らせてあげたいなと思います。順調に調整過程を踏めていますので、強い馬がいますけど、何とか負かせられるように頑張りたいなと思います。たくさんの方に応援して頂けたらと思います。
-:ちなみに、この週末は雨は予想されていますが、シュヴァルグランはどうでしょうか?
福:先週までの傾向は、中間に雨も降っていなかったので、土曜日は速いタイムも出て、なかなか差しが決まらないような馬場状態でしたけど、雨が降ることでその辺の傾向も変わってくれれば差し馬が台頭する場面も出てくるのかなと思います。実際、重馬場に関してはそんなに走っていないので、マッチするかは何とも言えないところはあるんですけど、そこはこなしてくれるものだと信じて一緒に頑張りたいなと思います。
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