【佐賀サマーチャンピオン】武豊騎手の冷静な手綱捌きでラインシュナイダー重賞初制覇!

重賞初制覇を飾ったラインシュナイダー

8月16日(水)、佐賀競馬場で行われた交流重賞・第17回サマーチャンピオン(Jpn3)(3歳上 別定 1着賞金2100万円 ダート1400m)は武豊騎手騎乗の2番人気・ラインシュナイダー(牡5、栗東・沖厩舎)が優勝。勝ちタイムは1.26.1(不良)。

2着にアタマ差で3番人気・タムロミラクル(牡5、栗東・西園厩舎)、3着には1馬身半差で1番人気・ウインムート(牡4、栗東・加用厩舎)が続いた。

ウインムートが外から押してハナを主張。レーザーバレット、ラインシュナイダー、グレイスフルリープ、タムロミラクルとJRA勢が先団を固めて隊列は縦長となる。3コーナーで先団からグレイスフルリープが脱落し、4頭が一団で直線へ。
いち早くラインシュナイダーが先頭に立ち、内で差し返すウインムート、外からジリジリとタムロミラクルが接近。3頭がビッシリと叩き合う形となるが、真ん中のラインシュナイダーがそのままトップでゴールに飛び込んだ。

勝ったラインシュナイダーは、2走前の薫風Sを勝ってオープン入り。今回がデビュー28戦目にして初めての重賞挑戦となったが、オープン入りを果たした時にコンビを組んだ武豊騎手の冷静な手綱捌きで3頭の叩き合いを制し、見事に重賞初制覇を果たした。
馬主は大澤繁昌氏、生産者は新ひだか町の畠山牧場。馬名の意味由来は「冠名+仕立て屋(独)」。

1着 ラインシュナイダー(武豊騎手)
スタートはいま一つでしたが、枠も良かったですし、比較的ペースも落ち着いてくれて、上手くレースは出来ましたね。以前、乗せていただいて、クセはつかんでいましたし、前も強い馬で、後ろからも来られるような展開はこの馬には良い形でしたよ。1600でも勝っていますが、ベストは1400ですね。まだ強くなりそうですよ。

(沖調教師)
前走も直線で壁ができて、追い出しが遅れましたからね。十分通用すると思っていました。2着はたくさんありますが、ベストは1400。上に行くほど条件の選択肢が減るので、最近は1600も試していました。今回の出走枠に入るかどうかという中でよく勝ってくれましたね。まだ、5歳で武豊君も前回より良くなっていると言ってくれました。今後が楽しみです。

3着 ウインムート(ホワイト騎手)
レース前から心配していましたが、深く重いダートにつまづいてましたね。4歳ですが、まだ子供っぽさのある馬でラチをたどらない競馬に戸惑ったり、後ろから来られてフワフワしながら走ってました。ただ、この状態でこれだけ走るのだから、能力は高いですね。今日の経験が今後に活きてくると思います。

5着 グレイスフルリープ(内田博騎手)
外が伸びる馬場でしたし、砂を気にする面もあるので、1番枠がどうかなと思っていました。2コーナーで外に出す事は出来たのですが、あそこから離されてしまったのも痛かったですね。

6着 タッチスプリント(倉兼育騎手)
身体も増えていましたし、暑い時季がいいのか、スタートの出も良かったです。道中も楽に着いていけるようになり、5着もあるかなと思ったほど。よく頑張ってくれました。

  • ラインシュナイダー
  • (牡5、栗東・沖厩舎)
  • 父:ヴァーミリアン
  • 母:トウジュ
  • 母父:テンビー
  • 通算成績:28戦6勝
  • 重賞勝利:
  • 17年サマーチャンピオン(Jpn3)

ラインシュナイダーと武豊騎手
ラインシュナイダーの表彰式
ラインシュナイダーに騎乗した武豊騎手

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