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38年ぶり!ハクバとナナコの舞台裏…こちら検量室前派出所(仮)
2017/9/30(土)
凱旋門賞ウィークの今週、競馬ファンの間で間違いなく話題の一つに挙げられるのが、「藤田菜七子騎手が斤量47キロで騎乗する!」だろう。しかも騎乗馬は数少ない白毛のカスタディーヴァ(牝3、美浦・田村厩舎)。中山6Rで実現したこの「激レアコンビ」は、52キロで出走できる3歳牝馬で、騎乗する藤田騎手が現在3キロ減量であり、かつ2キロ減量となる南半球生産馬だからこそ実現した。
「そこそこいいペースで行けたんですけどね……」。検量室で藤田騎手は悔しそうな表情を浮かべてレースを振り返る。「この馬(カスタディーヴァ)はとても器用な子で、手前を自分から変えるのでコーナーをロスなく回れるんです。小回りコースもまったく心配いりません。中山向きのタイプだと思いますし、クラス慣れしていけばこのクラスでも十分戦えると思います」。悔しさがにじむコメントに、先々への希望も透けて見えた。
カスタディーヴァは今回キャリア5戦目にして初めてハナを切る競馬となったが、実際47キロで騎乗すると、スタートからの行きっぷりが違うものだろうか。その点について藤田騎手に聞いてみると、「初めての騎乗ということもあり、比較はできませんが、スッと、自然とハナに行ってくれて、行きっぷりはとても良かったです。楽に運ぶことができましたし、47キロの影響もあったかもしれません」とのことだった。
中央競馬では斤量48キロ自体、オープンクラスを除けば、この30年間でわずか6例しかない。それが47キロである。我々はまた一つ貴重な瞬間を目にすることができた。まだ47キロコンビが実現する可能性はある。次は藤田騎手がクラス慣れしたカスタディーヴァを勝利に導く瞬間を目にしたいものである。
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