【チャンピオンズC】昨年2着アウォーディー武豊「何とかこの馬にビッグタイトルを」

アウォーディーの武豊騎手

29日、チャンピオンズC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

昨年の2着馬で、前走、JBCクラシック4着のアウォーディー(牡7、栗東・松永幹厩舎)は、武豊騎手を古馬オープンのフェルメッツァとCWコースで併せ馬。およそ1馬身パートナーを追いかけ、直線気合を入れるとジワリ差を詰めるものの、交わすまでには至らず、クビ差ほど遅れてのゴール。それでもフットワークそのものは力強く、時計も6F82.8-67.8-53.2-39.2-12.2秒と上々のタイム。順調に秋2戦目を迎えている。

7歳の秋を迎えたが、馬体や動きから衰えは全く見られず、鞍上、陣営とも勝ち切れないもどかしさに首をかしげるばかり。今回は相性抜群の左回りで、何としてもJRAのG1タイトルを手にしたい一戦だ。

追い切り後、武豊騎手の一問一答は以下の通り。

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●鞍上も自信「7歳の暮れという感じではない」

-:つい先ほど最終追い切りを終えられて、CWで1馬身くらい後ろから追いかけた形でしたが、その最終追い切りの指示、馬の動き、反応はいかがでしたか?

武豊騎手:僚馬が1頭先行するので、それを目標にラストは手応えを見て、あとは判断で任せますという感じでしたが、道中は思ったよりも前向きさがあったので、いい動きだなと思っていました。直線も追い付くまでは楽だったのですが、並んでからなかなか前に出ようとしないところが少しありました。でも状態自体はいいと思います。

-:メンバー構成を見ると、ベテラン勢に入ってきました。まだまだ若さは感じますか?

武:馬体も張りがありますし、馬も元気がありますから、7歳の暮れという感じではないですね。

-:前走をちょっと振り返っていただきたいのですが、レース後もジョッキー自身「なぜかな」と感じでしたが、今改めて何か思い当たる部分は?

武:今でもそういう感じですね。非常に状態も良かったと思いますし、道中もいい感じで走って、直線を向いた時も手応えがあったので、突き抜けて勝てるかなという手応えがあっただけに「どうしたのかな」という感じはありました。

-:気性だけでもない?

武:ちょっと難しい面をデビュー当初から持っていた馬ですが、年齢を重ねてちょうどダートに転向した頃からそうした面も出なくなっていたのですが、ちょっとここ数戦、昨年の後半くらいから少しレースで難しい面を出していましたね。

●得意の左回りで悲願のJRAのG1タイトルを

-:今回はプラス材料もあろうかと思います。大井から中京に、左回りに替わります。

武:今回一番条件的にいいなと思うのが、左回りに替わることですし、元々芝を主戦で走っていた頃も左回りの方が結果も出ていましたし、乗っていても左回りの方が乗りやすいなという感覚はあったので、左回りの方が向いていると思います。

武豊騎手とアウォーディー

武豊騎手を背にしたアウォーディー

-:今年は海外に行ったり、休みながらのレースが続いた中で、今回は中3週というのもプラスではないかと思うのですが?

武:順調に前走後も来ていると聞いていましたし、JRAのダートG1は2つしかないですから、ここは大きな目標で、それに向けてのローテーションを組んできたと思います。

-:メンバー構成を見ますと、若い馬、新興勢力が出て来たかと思います。

武:ホントそうですね。ダートを得意とする馬はここに集結してきますから、いいメンバーですね。

-:勝つためのポイントはどうでしょう。追い出しのタイミングになってくるのでしょうか?

武:道中は決して乗り難しい馬ではないので、それほど注文は付かないのですが、昨年のこのレースの時は道中があまりいい感じではなく、最後何とか先頭に立ちそうな感じはあったのですが、それでも最後少し止まったように、まだまだ乗りやすい面と気難しい面両方を持っている馬なので、いろいろ考えて乗りたいですね。

-:もう恐らく「惜しかった」という言葉はいらないかと思います。最後に意気込みをお願いします。

武:1年間勝利から遠ざかっているので、力のある馬ですから、何とかこの馬にビッグタイトルをという思いは強いですね。