【高松宮記念】今年は春も獲りたいレッドファルクス「内容のある追い切りができた」

2018/3/21(水) 

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提供：重賞トレンドジャッジ

高松宮記念に向けて追い切りを行うレッドファルクス(奥)

21日、高松宮記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、阪急杯で3着だったレッドファルクス(牡7、美浦・尾関厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F66.5－51.2－38.2－13.1秒をマークした。

【尾関知人調教師のコメント】
「前走は、目標としている高松宮記念とも相性の良い阪急杯でスタートしました。枠が少し内だった分もあって外に出すのに少し下げざるを得ず後ろからの競馬にはなりましたが、しっかり脚を使ってくれました。もう少しでしたが、勝てなかった以外は高松宮記念に向けて良い内容だったと思います。

それなりにレースで走ったので疲れは当然ありましたが、その疲れが取れて徐々に上げていってという感じで調整してきました。先週の1週前追い切りはテンの入りが予定より気持ちゆっくりになった感じもありましたが、しっかり動けていましたし馬自身は順調だったので、ある程度は予定通りに来れたかなと思っています。 今週の追い切りは先行馬を追走して、直線で外に併せて終いは強めにという感じでやりました。先行馬も1000万クラスで能力の高い馬でしっかり前に行ってくれましたし、内容のある追い切りができたかなと思っています。

先週の時点ではDコースで追い切ろうかなと思っていましたが、昨日の雨もありましたし自分で歩いてみてウッドとどっちにしようかなと考えました。朝1番で追い切っている馬たちの蹄音を聞いてDコースは硬いかなとも思いましたし、1回競馬を使ってそれほど長い追い切りをしなくてもいいかとも考えていたのでウッドにしました。中京で使った最後が負けた高松宮ですけど、それまでのことを考えたら名古屋に行ったら元気になるというイメージではいます。

良馬場でも道悪でもいろいろな馬場で走ってくれていますし、与えられる条件は皆一緒ですからそのなかで頑張ってくれると思います。この馬をジョッキー（Ｍ．デムーロ騎手）が分かってくれていると思いますし、全権委任というイメージです。昨年の最優秀短距離馬に選んでいただきましたし、となればこのレースを目標にするのは当然です。

元々準オープン、オープンの駆け出しで走っていた頃に、この馬でG1に臨めるなら高松宮記念じゃないかなということが1番念頭にありました。昨年は人気にしていただいて期待に応えられませんでしたが、昨年の反省も踏まえて同じ轍を踏まないようチャレンジしていくので、何とか勝ってもらいたいと思っています。昨年の最優秀短距離馬というタイトルに負けないような走りをお見せしたい、と厩舎スタッフ一同思って送り出しますので、皆様にもまた応援していただければと思います。よろしくお願いします」

●前走、シルクロードステークスで2着だったセイウンコウセイ(牡5、美浦・上原厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F65.6－50.1－37.3－12.9秒をマークした。

【上原博之調教師のコメント】
「前走は、高松宮記念の前哨戦ということでだいぶ前からシルクロードステークスを選択していました。レース内容としては、思い切った競馬をしてもらいましたし次に繋がる良い内容だったと思っています。レース後は去年と全く同じような調整過程で、西山牧場に放牧に出してリフレッシュをして、1ヶ月前に美浦に戻って調整をしてきました。

久し振りに乗ることもあって、先週の1週前追い切りは松田ジョッキーに乗ってもらいました。この馬は当該週にある程度強くやった方が良いタイプなので、1週前の馬の感じを見てもらうことと、最終追い切りに繋がるような状態にしてもらうという予定通りの追い切りが出来ました。今週の追い切りは最後の直線はある程度目一杯追って、今週競馬だぞということを馬に分かってもらえるようないつも通りの内容でした。

勝った去年はあのような馬場でも苦にせず走っていましたし、道悪は不得意ではないので馬場が悪くなることは悪い材料ではないと思います。ただ馬場状態はさほど気にしていませんし、馬場が悪くなってほしいという気持ちはそれほどありません。まだ5歳でレース経験がそれほどありませんし、モマれたり馬込みに入ったりすると気分を壊すところもあるので、現時点では思い切った戦法の方がレースはしやすいでしょう。出来れば先行したい馬なので、枠は真ん中前後が理想かなと思います。

コウセイに連覇のチャンスがあるので、去年と同じような良い結果が出るようにスタッフみんなでやってきました。去年G1を勝たせてもらってその後は少し不甲斐ないレースが続きましたが、1年経ってここを目標に馬は良い状態できています。応援していただければ嬉しいです」

●前走、フェブラリーステークスで13着だったノボバカラ(牡6、美浦・天間厩舎)は、武藤雅騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F54.5－40.1－12.9秒をマークした。

【天間昭一調教師のコメント】
「春、秋シーズンが1番良いタイプで、暖かくなってきてだいぶ体調が上向いてきました。先週ジョッキーを乗せてキッチリやっているので、今週の追い切りはそれほど強くやる必要はありませんでしたし、動きも良かったです。前走は4頭で競る形になってしまいましたし、結果は仕方ないでしょう。今回は函館スプリントステークスのときのようなイメージで、後ろから構えて乗ってもらえればと思っています。ジョッキーはG1初騎乗になりますし、思い切った騎乗をしてくれるのではないかと思っています」

高松宮記念に向けて追い切りを行うセイウンコウセイ

高松宮記念に向けて追い切りを行うノボバカラ