【天皇賞(春)】初G1制覇目指すメイショウテッコン高橋義忠師「何とか恩返ししたい」

メイショウテッコン

会見に臨む高橋義忠調教師

25日、天皇賞・春(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走の日経賞を勝ったメイショウテッコン(牡4、栗東・高橋忠厩舎)は、坂路で4F53.0-38.3-24.5-12.3秒をマークした。管理する高橋義忠調教師のコメントは、以下の通り。

【高橋義忠調教師のコメント】
「(前走の日経賞を振り返って)落ち着いて競馬できました。引っ掛かることなく、リズム良く運べましたね。中盤からエタリオウがいい感じで併せてきてくれたので、最後まで集中して走れたことも、テッコンにはいい形になったと思います。一番いい形の競馬ができたと思います。

(中間の様子)レースの後は多少の疲れも見られましたが、厩舎で調整しながら、疲れを取るところから始めました。担当者、助手がいい形で調整してくれましたし、2週間前からこの大一番に向けてしっかり調整できる態勢が整ったと思います。

(一週前追い切りについて)先週は福永騎手に乗ってもらいました。ファーストコンタクトでしたが、馬場でしっかり負荷を掛けたいというこちらの思いもあったので、しっかり馬場で追って、馬と向き合ってもらって追い切りできたと思います。実際跨って、今まで見ていた感覚とは馬が違ったという話でしたが、思っていたよりいい馬だったと言われ、こちらとしても安心しています。

(最終追い切りについて)先週は福永騎手が角馬場から跨りイメージは掴んでくれていたようなので、今日はジョッキーは乗らない方向で考えていましたが、もう一度ジョッキーから乗っておきたいという話があり、坂路で跨ってもらいました。坂路では馬場よりシャープな動きをすると言ってくれましたし、いいイメージを掴んでもらえたので、乗ってもらえて良かったと思います。

メイショウテッコン

今朝は坂路で追い切られたメイショウテッコン

(京都3200mについて)私のイメージとしては4歳馬ですし、まだまだこれからだと思いますが、精神面と身体面が釣りあって、安定して力を出せるようになってきました。これから無事であれば、鍛えて一流のステイヤーにして行きたい思いはあります。まだ入口と言いますか、うまく調整していける入口に来たところですが、現状はいい状態でレースを迎えられると思います。

(この馬の長所について)昨年の秋には言えませんでしたが、だいぶ精神面の安定さが出てきたので、ジョッキーに苦労を掛けることが少なくなってきたと思います。心臓はかなり強いものを持っていますし、それを考えれば長距離でも十分に力を発揮できると思います。

(天皇賞について)一番勝ちたいレースは?と聞かれたら迷わず天皇賞と答えます。伝統あるレースですし、父(高橋成忠元調教師)がメイショウサムソンで勝ったので、このレースに対しての思いも強いです。こういう形で、大変お世話になっているメイショウさんの馬でこのような舞台に立たせてもらえて、何とか恩返しする意味も含めて、テッコンには頑張ってもらいたいです。

(ファンの皆様に向けて)本当に強い馬が揃っていますが、その中でもそん色ない能力を持っている馬だと思います。ここが最後でもないですし、これからもっともっと強くなるために、そのキッカケと言いますか、強いところを見せられればと思います」